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eQSL.cc 事件簿
QsoNetで日本人に大人気(本人弁)のN1LV/Benさん、御年八十歳のお話。お話しするたびに実にイロイロ教えられる。感心する。スゴイと思う。
なのでコッチとしては全然年寄り扱いする気は起きず、やれ18MHzでQSOしようぜだのPSK31をやってみろなどアレコレ難題吹っかけたりさせてもらってる。どれもヤルからすごい。わしゃ八十歳になったとき、あの明晰さを持っているだろうかと思う。すでに負けている気が大いにする。
さて本日は、eQSL.ccに挑戦してもらった。QSLカードを送ってあるから見に行ってくれと頼んだわけだ。
というのも、実は送ったには送ったんだけど、Benさんの未回収リストにワシのcallsignが表れない。なので実際にちょいと確かめてもらおうと思ったわけ。なお彼はすでにRegular Memberとして登録されている様子だ。
「おー。見たことないなぁ。URLアドレスを教えてくれ。」
「コレコレですよん。」
「うん。おーこれか。どれどれ。callsign。ふむふむ。パスワード。知らん。どうやって入ったらいいんだ。」
「パスワードまでは知らんがね。問い合わせてみてちょ。」
てなわけで一旦QSO終了。このあたりは簡単に問い合わせを済ませてパスワードをゲットするからスゴイ。
「ておさーん。見たけど来てないぞ。」
「inBoxのアイコンをクリックして、見た?」
「おー、そーか・・・やっぱりないぞ。」
このあたりはモタモタしているように思われるかも分からんが、わしゃ7MHzたらQsoNetたらで何人かのJA人を誘導したけど、Benさんのほうが飲み込みは速い。
「ない?」
「ない。最近のは一枚もない。」
「う~む・・・。」
で、ハタと気づいたのがeQSL.ccのカード管理システム。ご存知のとおり、たとえばワシのWI2Pの場合、二年前までは他のひとのcallsignだったわけで、ということになるとそれを区別するため、QSL管理に「期間」の概念が入って来ざるを得ないわけ。
つまり、いついつまでのWI2Pへ来たカードは誰のもの、いついつ以降は誰のもの、というようになっている。コールサインのタイムシェアとでももーしますか。
Benさんの場合、1999年にN1LVのcallsignを原始取得。承継取得でない。
だからタイムシェアの必要はないんだけど、非常に素直なお人柄なので、eQSL.ccのProfileにも、きっちり免許情報どおり記入したようだ。つまり、免許期間10年満了の去年でeQSL.ccのinBoxは閉鎖されてしまっている、という次第。
で、Benさんにprofile登録を修正してもらったんだけど、ワシが、んなもんアバウトに30年ぐらい有効にしておけと言うたのに、そんなことしていいのかなど、まぁなんというか生真面目なわけでして、たいしたもんだなぁ。
さてBenさんがprofile登録を修正したら、ワシがなんどか再送したQSLカードが一気に全部未回収リストに表示された。
ということは、話は逸れるが、宙ぶらりんになっていたQSLデータをeQSL.ccはきちんと保持・管理していたということになる。これはたいしたもんだ。感心した。
どこぞの某国のQSLビューロは、非会員宛のQSLはぜんぶ廃棄していると聴く。おれはコレなど一度、非会員で語らって賠償請求訴訟を起こしてはどうかと思っているのだが。
だって考えてもみなさいよあーた。自宅に郵便物が誤配されてきたとして、それを「廃棄」しますか、え、あーた。そんなことしたら占有離脱物横領だよっ。犯罪だよっ。
てなわけでeQSL.ccはどっかの亡国ビューロとは違って、優れた、常識的な管理をしていると言えるわけだ。
話を戻す。
設定した管理期間を渡過してしまっていてカードがinBoxに入っていないという事故は、eQSL.ccの成立以後の年月を考えると、これからさらに増えそう。日本人でも免許期間をそのまま記入し、あと忘れているひとは多いのではなかか。
諸兄、管理をゆめ、忘れないようお願いいたす(__;)。
- Date : 2010-10-28 (Thu)
- Category : QSLs