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ドル円為替相場解説
実は全く偶然もえぇところなのであるが、わしゃ日銀介入があったあのとき、たまたまドル円チャートを眺めていたσ(^。^;)。
全くの部外者なので、何がどうなろうとカンケーねーのだが、さすがにあの瞬時の動きには少々、目を奪われた。3分で60銭ほど円安に値が「飛んだ」のだった。何か起きたと思わざるを得ない動きではあったが、911テロの時のチャートに比べれば可愛いもんではある。
チャートは60銭ほど値を飛ばしたあと、数分間、へろついた。よくあるパターンとしては、このまま元の位置へゆったり落ち着いていくわけだが、追い打ちをかけるようにして、「日銀介入の噂」が飛び交った。これは数分を経ずして「介入の模様」とニュアンスが変化、さらに「10時50分より野田財務大臣が記者会見」との続報が続き、この時点でさらにドルは値を伸ばす。2ちゃんねる筋では「ただのデブだと思ったら、やるじぇねぇか野田」「男だったか」など言い交わされ、チャートはゆっくりと上昇を続ける。
テレビのテロップが出るたびドル円は上昇、クロス円も連れて上昇、野田会見でさらに一段とチャートは上昇して12時のニュースでさらにまた上昇。結局当日中に2円ほど円安方向へ戻したことにはなる。
ただどうも、観察する限りだと日銀介入はそれほどにホンキで行われたとは思いにくい。報道されるほどの介入規模でもないような気がする。おそらく初めの数分での介入の後は傍観中であろうと思われる。国際世論の前に、大規模介入はできなかったのだと思う。2円上昇させたのは、市場参加者のメンタリティであって、そういう意味では「口先介入」レベルのことしか日銀はしていないと思う。
日銀が(とは言え実際は政府が、だが)ホンキで介入すると、あの程度の動きではおさまらない。前回介入時は2000社のクソファンドを瞬殺したと言われている。あのときは介入に正当性があったので、日銀もやりたい放題ぶっ放すことができたのだと思う。
なお、バカ菅が財務大臣就任時に「ドル円は95円程度キボンヌ」と、本人も自分が何言っているのかワケわからんまま口先介入やらかしたときは、ドル円は二時間で1円動いた。今回の場合は実弾をぶっぱなしているわけだから、一日で2円程度では話にならん。
そのウンコ菅が95円キボンヌしていま85円を割っていたわけだから、どこまで日本がナメられとることか。菅がナニ言おうと、世界金融の世界では、あんた0点宰相なのよ。とは言えこの状況を放置しては、菅はともあれ日本の威信に思いっきりかかわるわけで(もっとも放っておくのも美学ではあるが)、ここは実弾ぶっぱなした以上、最低でも今月中に90円台に復帰させないことには、恥辱もいいところだということになる。世界からどれだけ後ろ指を差されようと、95円台ぐらいまで復活させておくと、結構ドスの利いたこととなる。95円台キボンヌした以上、実現させるべきである。何を言われようと、だ。
さてこの「今月中に90円台」が実現し、それでしばらく安定した場合には、テクニカル的に見てトレンド転換が行われそうな気がする。ファンダメンタルズとしても、菅バカ民主党政権では円は(ドルなみに)スカスカになるはずである。というか、菅の真の役割は阿呆に徹して財政を破綻させることにある。阿呆は阿呆なりのことをすればよい。利口ぶって財政再建を言い出すなど一億年早い。
なお、ドルはいずれさらに無価値化する。今回は避けられるかも知れないが、いずれ近い将来(5年以内ぐらい)に50円台となる。これはドルの運命である。なにしろしばらく前は360円だったのだ。それがいま80円台。50円台に下がったからと言って、驚くに当たらない。問題はそこへ行くまでにどういう経路を辿るか、だ。一旦は100円台への回復があろう(二年後)。
なに、ドル円相場について素人が何を言おうと全く問題ない。榊原とかいう名前の「ミスター円」と呼ばれた元財務官僚の言うことなど、全く当たっておらん。為替相場にプロも素人もない。しょせん丁半博打の世界。