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なにも持たないという生き方
今さっき、インタネットをウロついていたら『日本政府は需要を喚起出来るか』という特集をやっているところがあって、これに経済学者やらシンクタンクメンバーやらがあれこれドタバタ抜かしているところを見つけ、数秒タテ読みしたが、どうもピンとこねぇな。
この問題については、昨夜KI2P池田さんとのQSOでもちょこっと話題になったんだけど、いま日本の若ぇヤツらは『所有』という概念を失いつつあるというか超えつつあるというか。何も欲しくねぇらしいんだよな。
クルマ要らん。家要らん。本要らん。オーディオ要らん。CD/DVD要らんレンタルがある。嫁も要らん出会い系がある。服も要らん買っても着たらネットで売る。
・・・つまり、所有権概念の崩壊つうのが起きとるw。
むかぁし昔、債権の物権化傾向てなのが法学会のブームになったりしたが、あれから四半世紀、ついに日本の法学会が世界をリードする時代が来たぞ、今度は物権の債権化傾向だわははははー。
思えば所有権絶対などというのは思いっきりイデオロギー上のものであって、なにしろクルマは壊れ、本は黴び、音楽は廃れ、女は変貌する。山は崩れ平野は海に沈む。
30年も使えるのはリグぐらいのもんだ。
もうこうなってくると問題は、経済とか政治とか法律とかの枠を超えてしもうておって、哲学とか人生論とか果ては宇宙論あたりまで論じないことには解決策は見えて来ないことであらふなぁ。ブログの隅っこに広告貼りつけても、一向に光は見えては来まいw。
思えばアマチュア無線などという趣味は資本主義の権化みたいなもんであって、なにしろ特に日本の場合、所有概念を抜きにしては成立せぇへん。リグは自分のものでないと免許がされぬので、絶対にデンパ出せへんわけだ。てなわけで、日本のアマチュア無線の衰退は、アマチュア無線それ自体の陳腐化というよりも、実は日本人の人生そのものの草食化とカンケーがあるのかも知れぬ。
とワンコ散歩にいくためにテキトーにオチをつけたボクである。