私の住まう村に「じげの寺」というのがありまして、この「じげ」というのはどういう字を書くのかわからん、誰も説明してくれんのですが、兎に角このじげの寺というのは、昔むかぁし村人が「おれらの村にも寺、欲しいがや」「欲しいなも」と言い出し、皆でお金を出しあって建立したお寺だということだ。にゃにょでご住職は言わば村の公務員みたいなもんだ。
そこの年番というのがめぐってきた。一年間、法要だのなんだのとのきの清掃係・男、料理係・女が各家庭から徴用される。租庸調みたいなもんなのであろう。
この年番ちゅうやつが、20年に一回ぐらいしかまわってこんので、年番だよと言われたときは完全にネミミニミズで、なんじゃそらと。ジゲノテラてなんじゃそらと。あぁ、なんやよう分からんけどやたらカネ奪っていくあの寺かと。さらには人間まで徴発かいと。
とヒッジョーに反発を覚えたんだけれども、なにしろワシはいま国家代表モニタ消防団であるからして、やたらと喧嘩も売れんなぁということで、渋々渋々出かけたのは今日が二度目。
なんだけどナニしたらえぇか分からんし、結局は地元の顔役とやらが差配してるだけだし、やたら人は多くて立ち歩くのも難儀じゃしというわけで、結局、客人・参拝客づらして隅のほうで和尚の説教とやらを聞くことにキメた。ほかにナニしようもないのであるw。憤激して帰らんだけでもありがたいと思えである。なお、徴発された者のなかでは、ワシは若い方から二番目ぐらいであるので、このあたりQSONetの人口ピラミッドとよう似ておるw。
で、ほとんど生まれて初めて「説話」というのを聞いたが、実を言うとめっちゃベンキョになった(__;)。なるほど仏教ってのはというかウチの浄土真宗ってのはそういうなかなかリッパなヤツだったのか。親鸞の開眼が750年後のおれにも起きた次第でござる(今年は親鸞聖人750回忌・・・750回(--;)。
念のために言うておくが、ワシが開眼したのは和尚の法話によるのではない、仏典をきちんと(あまりにヒマなので)読んだからである。わしゃもともと、浄土真宗の正信偈というのをチョコっとだけ知ってはおったが、その意味を知ったのは今日が初めてであるw。だって今日もらった経文には書き下し文と現代語訳が載ってたんだもーんσ(^。^)バキ☆\”(^。^)。
般若心経なんかだと、何年かごとにブームとなったりするんで、チラとは知っているけれども、正信偈の意味は今日、初めて知った。すっげーなこれは。お経ってマニフェストだったのか。一向門徒が一向一揆をやらかしたのは、ここに必然性があったのか。うっひゃあ。てなわけで、えらい感動をしてもうた。仏教ってこんなにスゴイのね。
そがいに大層な(何弁じゃいw)思想がなんで今日葬式仏教などと言われるほどに地盤崩落してもうたかについては、これはですね、もう滅茶苦茶おもしろい落語ネタにも漫才ネタにもできそうな予感がワシにはしますだ。要するにこういうことがあった。とおれは思う。
平民Aさん『で、早い話がどうしたら救うてくれるねん』
おぼうさん『いま言うたじゃろ。聞いとらんかったんか』
平民Bさん『おれらをナメるなよ。聞いとらんかった』
おぼうさん『もうえぇ。わしが考えといたる。おまえらふつうに暮らせ』
平民Cさん『んじゃ銭渡しとくからこれで後はよろしく』
おぼうさん『了解。せぶんてぃすりー』
平民さんら『らじゃ。お布施はビューロ経由で。せぶんてぃすりー』
こうして仕舞いには、なんだかわからんけど面倒なことからは逃避しカネだけ出して年番まわってくるまで知らん顔という子孫が生まれたw。政治腐敗と全く同じであるw。カンドーした。
なお、本日の法話にやってきたこのお坊さんネットの中に、名東区の浅田さんという檀家を持ったお坊さんがいるそうで、その浅田さん家に行くと必ずそこの娘さんのマオちゃんがお茶を出してくれるのだという。おれも連れてけと坊さんネットのなかで羨ましがられることしきりだと、下らぬけれどもそれはなかなかお宝エピソードじゃないかいてなことも言うておった。マオちゃんは、テレビに出るまんまの雰囲気でお茶出すのだとよ。そらそーだろw。
なお2。
西洋人が日本人に「ご宗教は?」と訊くと大概の日本人は「んなものねぇ」と答え、それに西洋人がビックリするという話にビックリするおれらであるが、おれは今日、なんで西洋人がビックリするかが分かった気がした。要するにこれ、「あんたのポリシーは?」と訊くのと同じなんじゃなあ。「ポリシー?んなものねぇ」と答えれば、そらぁヤッパ呆れられるわなぁ。「んなものなぇ」はいかんな。訊かれたらどう答えようかしらん。ちょっと考えておこう。
なお3。
今日の法話のなかでカンドーしたのが、浄土真宗の西本願寺系のお寺さまのワイフが外国人だというお寺(ウチは東系らすぃ、ばき)はおよそ100ばかりあるのだそうである。イギリス人、アメリカ人・・・と全部数えあげよったが、だいたい30DXCCぐらいあったw。いっぽう東系の外人ワイフ率はほぼゼロなのだそうだ。理由は、明治以降の海外進出の際の事情の違い、なのだという。ふ~む。。。
菜ばかり店長
2010-04-22 (Thu) 10:56
この世界には無知なのだが恐らくお経のコンクールなどもあるんだろうなと思う。
そういえば、キリスト教のグレゴリアンチャントというのもれっきとしたお経でもあるんだが、
西洋音楽の起源とされているし、スペインでは10何年か前、教会で録音された其のCDがフランクシナトラや、フリオイグレシアスなどを抑えてヒットチャートの一位になったことがあり、あちらに行ったついでに一枚買ってきたことがある。 お経を毎日、唱えているうちに、面倒だ、歌っちゃえということになっちゃったのかな。