電離層代理Jh2dbqab2zvwi2p国家代表モニタ消防団の『スローなハムにしてくれ』
テレビでたまに、盗聴器がどうの、てのをやっているではありませんか。専門の探偵みたいなのが出てきて盗聴器を発見して廻るってやつ。アマチュア無線家としては、なにを大仰な、んなもんハンディ機持ってちゃっちゃっとやればぱっぱっと見つかるだろアホらしいと思って見たり見なかったりするわけですが。
盗聴器ってのは、番組によると、東京・秋葉原とか名古屋・大須とかではわりとフツーに売ってるらしいだけど、ワシ自身は現物を見たことはない。別に見なくてもだいたいの想像はつくんだけど、そもそも売ってるってことは、その使用周波数もバレバレなんだろうなと思い、ネットで調べてみた。まぁそのあたりはすぐに分かった。
調べているうちにびっくりコイたのが、その調査料。盗聴器探索を頼むと一件あたりうん十万円ぐらいが相場らしいと分かった。ぼったくりじゃん。そう思った。無線についてちょこっとでも理解があれば、これは高額だと思いますわな。
ところがその情報を読んでいくと、これが結構とんでもなく大変な仕事なんだということが分かってきましたん。
そもそも、盗聴器なんてものは、そうそう仕掛けられているものではないらしい。あの手の番組は95%ほどヤラセなのだそうだ。それはそうだろうなあ。そんな事件は、少なくとも周囲では見たことも聞いたこともない。もちろん言うまでなく、やったこともない。タヌキワッチならしているw。
ところが、盗聴器を探索してくれと言ってくるクライアントは「有る」と信じ込んでいるわけだ。それに対して「いやー探したけど見当たりません」では、仕事にならんというか報酬を求める根拠がないというか。だけどないものはない。この「ないものはない」ということを理解してもらうのに、どえりゃあ骨が折れるということでありました。なるほど。それはそうだろうなぁ。
もうこうなってくると、盗聴器探索の専門家ってのは、盗聴器発見の技術よりも心理カウンセラーとしての力量が問われるというか。
もっともあらゆる仕事はそこに成否の鍵があるわけではあるが。いまは何だってそうだもんなあ。医師なんかも治療技術そのものよりも、患者に対してあなたは快方に向かっていると思わせるチカラが問題になってるわけだしなあ。美容師なんかも髪型が綺麗かどうかというよりも、綺麗になっていると誤解させるカリスマ性が問題になっているわけだしなあ。
深いなコレは。もうちょっと早く気づくべきだった気もするなあ。
菜ばかり店長
2010-04-05 (Mon) 11:35