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夏のノイズ対策 Mark V FT-1000mp編(2) 八重洲VRFに驚くの巻

ところで、MarkVの機能のうち、使ったことがなかったもののひとつに VRF というのがある。
Variable RF front-end Filter だそうだが、ブロック図を見たほうが早い

アンテナ入力直後にあるというのがミソかと思うが、要するに、いま命名するなら可変型ルーフィング・フィルタてなもんだろう。
ともあれ、このフィルタ特性が 悶絶シャープで、どれぐらいシャープかというと、SSB Hi-Fiなら音質に相当の影響がある。てことは帯域3kHz内外かと思う。
混信除去が目的なので、まぁそういう特性なんだろうと思うが、これのスイッチを一発入れると、あらま先刻までの苦労はなんだったのと思うほどにノイズ・レベルが下がる。
思えば。
ムカシのリグはこーだった気がする。同調回路がついていて、目的帯域外はフィルタリングしていた。
ところがいまどきのリグってなぁ、やたらと広帯域化していやがって、しかも感度も増してるもんだから、アンテナつなぐだけでSメータが振ってやがったりして気持ち悪い。
MarkVのVRFは、ただの同調回路だと言えばそーなんだろうけれども、これがいかに有効かがよくわかる。
ただ、不満なのは、特性がシャープすぎて目的信号に影響を与えている点だ。MarkVにはほかにIDBTという大陸間弾道弾みたいな名前のIF Pass Band Filterがあるが、これも音質劣化が激しい。わしとしては苦痛だ。
話は繰り返しになるが、VRFのほうはFront Endに置かれているので音質劣化が(残念ながら少々あるが)、ほとんどない。どっちやねん。それでもって静謐な受信状態を実現しているとホメてつかわす。
MarkVのUser Reportとしては、廃版になってから書いてもしょうがねーだろと思うが凸、QRTしてて使ってなかったんだから、まぁいいじゃないか、あれこれ勉強にはなった。
八重洲はなかなか奥が深い。入り口が狭い凸
モモコwithJE2EVX
2014-07-27 (Sun) 09:47