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ストーカー心理
ちと古い話になるけれども、NHK特集でやっていた「ストーカーの心理分析」はインパクトがあった。タイトルは忘れたが、ストーカ専門のカウンセラが出てきてアレコレと現状を説明していたのだった。
以下は、ワシが見たところ、の話なんだが。
ストーカというのは、言わば変質者、さらには生来的な変質者であらふと思っていたが、そうではなく、ストーカーというのは、ストーカーになるべく育てられる・育つという認識が必要なようだった。
誰もストーカーになりたくてなるわけではなく、一部の人間がそうなってしまう社会的・環境的素地がある、というわけだ。
大きいのは幼年期の家庭環境で、この期間に精神的虐待を受けるとそうなる場合がある。特に、精神的飢餓感。極度の寂寞感というやつだ。放任主義も度を過ぎるとそうなるかもわからん。
こうしたトラウマを持った人間は、「無視される」ことに強烈な恐怖を覚えるようだ。
たとえば、ワシラがそこらへんで可愛い子をナンパしようとしたとする。そこで「無視」されると、やっぱプライドが傷ついたりするわけなので、それ以上のアクションは取らない。せいぜい「なんだよ、このブス」ぐらい言って腹いせとする程度だろう。それが普通だ。と思うが経験ないので知らん凸。
ところがストーカー資質の場合、「無視=死刑宣告」ぐらいの絶望感となるらしい。無視されたことを受け入れるとそのまま精神破綻を来す。発狂するかどうかの問題なので、受容は不可能だ。
したがって、結局リアクションがもらえるまでつきまとうこととなる。全存在をかけてつきまとうこととなる。
ということからすると、「しつこい男(女も)は無視するに限る」というのは、ものすごい誤りだということになる。向こうは生死をかけてつきまとっているので、安易な拒絶は、相手の殺意さえ呼び覚ます。ヤラレる前にヤル、という防御本能の発動が起きる。
ということらしい。恐。
重要なのは、ストーカー殺人というのは、もう一度言うが、「防御本能の発動だ」ということだ。拒絶(無視)は不当な死刑宣告であり、ならば死刑を宣告した相手を殺す。
愛して欲しいからつきまとうのではない。自分の存在を破壊する敵を消去する必要性に基づく、自然な行動だ。
愛情の裏返しではない。「無視という外部からの攻撃」に対する免疫活動と言っていい。ストーカ側においても、とっくに愛情は消滅しており、殺意だけが存在する。殺意のカタマリと化している。
どうしたらえぇのかは、わしにはようわからんが、(番組でもそこまではやってなかったような気がするが)、やはりいったんはストーカーを受け入れ、と言うか、ストーカーの潜在意識まで届くぐらいに丁寧に「相手をできない理由」を説明するしかない気がする。
モテ筋系の読者諸兄におかれましては、重々、留意されたいw。
ともあれ、相手のストーカは、自分を拒絶してきた社会全体への怨恨をあなたに投影しているのだから、イノチガケで向かってくるものと覚悟する必要がある。
う。思い出した。
ワシは断るのがヘタなのでw、適当に相手をしつつ、次第にコッチの本性が明らかになっていて、ついには向こうから嫌われるという手を使ったというか、自然にそうなったというかw
・カネに汚い。ケチ。
・紳士ヅラして実はスケベ。
・ものすごいナマケモノ。
・実は自分のことしか考えていない
などの本性をちゃんと凸出して、嫌われ上手になることも必要かもわからん。。。無責任モード。
追記
こうした心理を聞かされると、「ストーカー規制法」みたいな法規制が、いかに無力でズレているかがよくわかるなあ。
追記2
以上はワシの理解であり、NHKはそこまで言うてまへんw