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これからのアンテナの話をしよう VIII DPについて考えてみる
以下は、大沢OMのon airでのご実験にヒントを得て、ワシなりに考えついたことである。
いま、北海道の局が水平DPで送信したとする。水平DPの8の字特性は、本州を向いている。
この水平偏波は電離層で予測不可能な範囲で回転するため、本州側の受信地点でその偏波面がどうあるかは、わからない。
とすると、受信側のアンテナの8の字特性がどっちの方向にあるべきかは、決定できないということになる。
場合によっては、サイド方向を向いていたほうがSが5-9程度上「かも」わからない。
それではというので送信アンテナも横を向けたらやはりSが5-8上がるかというと、それはもともとダイポールのFS比が40dB程度あると考えられるため、そうはならない。
7MHzなんかの国内QSOで、送受信に可逆性がない場合がときおり観測されるが、その理由はこれではないかという気がしている。
んだけど、どんなもんでしょねー。
追記
ロータリーダイポールでは、検証はおそらく無理だろうなぁ。
アンテナを回しているあいだに状況がかわる。
- Date : 2014-05-05 (Mon)
- Category : antenna