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これからのアンテナの話をしよう V GPのナゾ(1)

これからGPアンテナを上げようと思うとき、最初にぶつかるのが「ラジアルをどうするか」の問題である。(1)どの位置に、(2)何本、(3)どのように張るか。
(3)は、家屋・敷地による物理的制限を受けるので、他律的に決定してしまうこととなろう。ナゾもクソもない。できるだけまっすぐに「ラジエータを中心として点対称となるように」張るしかない。
点対称とするのは、逆相にして輻射を抑制するためなんだけど、輻射してもかまわなければ対称性にこだわる必要はない。
話はやや逸れるが、市販のGPに付属するラジアル部分は、外形上は複数本が点対称を保っているように見えるが、そうではなく、各バンドについて一本ずつしか動作しない。
従って、必ず輻射は起きているので、そこは注意しないと「飛ばない」「インタフェアが出る」などということになりかねない。
ユーザの要望によってメーカは「簡単に、狭隘地でも張れるように」という思いで開発したものと思われるが、実際には、GPのラジアルというものは、各局の状況に応じて「一品物」として展張するべきである。
本当の意味で「市販のラジアル」があるとすれば、それはただのワイヤであろうと思われる。
ラジアルキットを買っちゃうことは簡単だが、サイズの合わない靴でどたどた走るようなもので、実力が出せるとは思えない。
(2) では、各バンドそれそれ何本張ったら良いか。
これはかつては「多ければ多いほど良い」と言われ、各局におかれましては、屋根上から壁面まで電線音頭を踊ったものでした(古いなあ)。
わしもつい一年前までそう思っていて、そしてやはり電線音頭を踊り、ニョーボに「たいがいにしろよ」と言われたりしたのですが凸(--メ)、アメリカの某ハムが実験したところ、何本だったか忘れましたが(そこが肝心だろ)、ある本数以上はほとんど効果に差がなかったそうです。
ワシは自分で実験する根性がない以上、大量に電線を張るのはヤメました。いま、電線は数百メートル軒先に放置してあります勿体ない。
さらに、ある日本人アマチュアOM様の実験と計算によると、一本ラジアルが最も効率が良いとあった。こうなると、誰だってラクなほうに流れたいじゃんw?
それと、ウチのGPは元々十バンド用。高調波計算をしたとしても、各バンド4本ずつでも張れば、屋根上は収拾がつかぬ状態となるは必定。
もとより「変更検査さえパスすりゃOK」という目論見だったので、ワシは一本ラジアルでやることにしたのでござった。
(1)最期の問題は、どの位置に、でおますわな。
これは、そのOMのご報告によると、効率にものすごい差が生まれるらしい。彼のWebはいま閉鎖されているので、紹介することもあたわず、また、思い出して書くほどの記憶もないので、ここはパスだ、すまん。
重要なのは、ラジアルを張る位置で、なんでそんなに差が生まれるかなんだけど、これは、ある程度以上地面に近づくと、地面とラジアルとの間に高周波結合が生じ・・・あと誰か書いてくれw。
- Date : 2014-05-05 (Mon)
- Category : antenna