さてGPの話に入る。
GPを本格的に建てようと思ったのは、ちょうど一年前のこと。
本格的にと言ったところで所詮GP。真ん中にアルミパイプ立てて、給電点のところから適当に四方八方へエレメント(カウンターエレメント、カウンターポイズ)張りゃ終わりだと高をくくっていたワシであったw。
ところがうまくいかない。飛ばんわ、SWRは落ちんわ。インタフェアは出るわ、カネはないわ。で、漸くワシは本格的に「GPのラジアル」について調べ始めたのだったなあ。
が、日本には文献がほとんどない。アメリカには、膨大にある。英語読むしかないじゃん凸。がしかし、必要は発明の母、知りたいと思って読むと案外読めるもんだと知ったのでござった。
なお、日本には文献こそないが、GPの大家はおられる。一年に一人のペースで出会う。
一人のかたは、GPのラジアルについて数十年の研究を重ねておられ、取ったデータは電話帳数冊分ということだった。そのご努力にはあたまが下がる。
見せてくれと言いたいのは山々だったが、これは、ちょっと健康増進のために剣道でもやろうと思うのでコツを教えてくれと宮本武蔵に着やすく言うようなものなので、ヤメておいた。せめて山ごもりを三年ぐらいは続ければ、一端ぐらいはチラと見せてもらえるかもわからん。
日本にも、すっげーひとはおられる。
次のおかたは、数十年のキャリアとまではいかないが、それでも、ラジアル本数と効果については調べてみたということで、なんとラジアル160本まではやってみた、ということだった。7メガでっせ。
1/4λだとすると、全長1.6kmになる。あたまが下がる。
もうひとりのおかたは、ありがたいことにWebで革新的な発想に基づく様々な研究成果を発表しておられた。ずいぶん参考にさせていただいた。ヒントの宝庫だった。
今回このカキコをするにあたって、もう一度見てみたいと思ったんだけど、あの重厚な研究データはすべて閉鎖されていた。
ワシはこれが非常に気になるのだが、というのも、研究のユニークさゆえに、心ない批判にさらされてしまわれたのではないか、ということだ。
スーパーラッドでもEHでもそうだが、STAP細胞についてもさらにそう思うが、なんで「これまでの科学の歴史に対する冒涜だ」みたいなツブシ方をするのか、わしには理解不能だ。
ホーキング博士のビッグ・バン理論にしたところで、以下Wikipedia
この理論に「ビッグバン (Big Bang)」という名をつけることになったのは、皮肉にも、「宇宙に始まりがあった」という考えを非常に嫌悪していたフレッド・ホイルであり、あるラジオ番組において、ジョルジュ・ルメートルのモデルを 「this 'big bang' idea(この大ボラ)」 と愚弄するように呼んだのが始まりである[2][3]とされている。科学記者ジョン・ホーガンの取材によるとホイルは卑下する意味は微塵も無く、何か咄嗟に生き生きとした表現は無いものかと思いついたのが「ビッグ・バン」だったと気まずく述べており「命名者としてパテントを取得しておくべきだったよ」と悔やんでいる旨を明かしている。 |
ということで、「大きい ば~ん か」と思いっきり嘲笑されている。ホイルの言い訳はウソであり、彼はホーキングのアイデアを愚弄した。
理系の人間ってのは、自分の理解した体系をはみ出るものが出てくると、嘲笑・愚弄するところがあるのかね。
文系の場合は、一流学者なら、まずそういうことはない。法律学なんかは、学派の争いこそが学問の花だ。なので、他の学派を嘲笑するということは、それはそのまま自分の理解力の低さを表すことになる。
非常識って、学問の世界では重要だと思うんだけどなあ。
とにかく、そんなこんなでGPについてあれこれ調べてわかった最大のことは
「 GPの動作については、不明な点もまだ多い 」
という点だ。それについては次回w。