
「カウンターポイズ 自作」 「カウンターポイズ 設計」などの検索用語で当ブログを訪れるかたが、毎日数人いらっしゃる。
当ブログのタイトルが悪さ凸しているかと、申し訳ない気持ちだが、これらの検索のしかた自体、相当へんちくりんなので、ちと私なりに、理解するところを書いてみたい。
「カウンターポイズ」について誤解が多い原因は、「カウンターポイズ」という用語の特殊性にある。
カウンターポイズというのは、
東京青梅の大OMのブログによると「平衡錘」の意味ということだが、、もちろんOMのせいではないが、ハッキリ言って日本語にするとよけい分からず凸、混乱を極めるモトとなるw。
これは、わしは「カウンターエレメント」と呼ぶとよろしいのではないかと思っている。分かるひとは、これでスッキリわかると思う。
アンテナ関係の話なので、屋上屋を架しても問題なかろうと思われるwので、ちと余分に付け足す。
「カウンターポイズ」にせよ「カウンターエレメント」にせよ、そこで言う「カウンター」は、「バーのカウンター」とかのカウンターの意味ではなく、ボクシングで「カウンターが決まったぜ」と言うときのカウンター、外交で「オバマと安倍はカウンターパート」と言うときの「カウンター」で、「対抗性・対称性を」意味する。
ダイポール・アンテナを作るとき、先ず右側に1/4λぶんのワイヤを張った。これだけでは電波は出ない。
そこで左にも1/4λぶんのワイヤを張る。これが、対称性を確保するために張られる「カウンターエレメント」、カウンターポイズである。
電極が「+」だ「+」だとワメいたところで、「-」があってナンボの話しだというのとイッショだ。
左右に1/4λぶんずつあるワイヤは、相互に補いあって動作する、互いが互いのカウンターエレメントすなわちカウンター・ポイズである。左右のそれぞれのエレメントは、基本的には同等に輻射をする。
夫婦共働きみたいなもんであるw。「夫唱婦随」と「婦唱夫随」が周波数分だけ瞬時に入れ替わる。
GPすなわちグラウンドプレーンの場合はちとややこしい(ホントは死ぬほどややこしいので、いまは割愛)。
地上じゅうぶんに高く上げてある、ラジアルエレメントつきのGPアンテナは、理想的に建てられている限り、中心部にまっすぐ建っているのがラジエータ(輻射)エレメントであり、下部に四方八方に水平方向へ突き出ているラジアル部分がカウンターエレメントすなわちカウンターポイズである。
理想的なGPの場合は、ラジアルとラジエータは相互に(カウンター的に)補い合わない。
きちんと展張されたラジアル部分からは輻射が起きないからである。あくまでも、中心部に真っ直ぐ立ったラジエータだけが輻射を行う。だからラジエータと言うのだゴルァである。ラジアル・エレメントは、ラジエータを補ってはいるが、自らは輻射しない。
この場合、ラジエータが働く夫、ラジアルは専業主婦みたいなもんである凸。専業主婦は表には出ないが、その妻がいないと夫は外に働きに行けないという構造を持つ。夫唱婦随型と言える凸。
なおワシは、専業主婦を所得控除の対象から外すことには反対であるw。
話が余計わからなくなったかも知れんwが、以上が基本だ。GPについてわかっているひとなんてほとんどおりゃせん(1%以下w)ので、DPだけわかっておけばよろしい。
ワシはこっから先がよくわからんのだが、それは例えば、GPが非常に低く建設された場合のラジアル部分の動作で、これはちょっと別稿を起こしたい。
「カウンターポイズ設計うんぬん」で検索しておられるかたも、おそらくは、垂直系アンテナ、あるいはロングワイヤ系アンテナを使用したうえでのお悩みであろうと思われる事情もある。
ところで、ブログタイトルの「趣味は心のカウンターポイズ」というのは、
趣味というものは、本業があってこそ成立するもの
という意味を込めてのものでござる。
本業をさらに充実させたいと思えば、趣味にももっとチカラを入れるべきだ(った)という反省を込めてのものだ。
趣味が充実すればするほど、本業も充実し、そのとき趣味と本業は
相互作用で発展するのだという、なかなかカッチョ良い意味と願いをこめてこのタイトルとした。
自画自賛コーナー
思いつきで書いたDP=夫婦共働き型、GP=専業主婦型というのは、いやぁよくデキているなあと。
本来、夫婦対等に扱うべきダイポールについて、「とにかく折れ曲がろうと垂れ下がろうと、フルサイズ張っちゃったほうがいいよ」というアドバイスをしている人が多いが、それはそーかも知れんが、対称であるべきダイポールの片側エレメントだけを折れ曲げたり垂れ下げたりすると、夫婦の片方にだけ強いストレスをかけたりするのと同様に、浮気が発生するw。
不平衡化したアンテナからは、不平衡成分の電流が流れだすことになる。その場合は、浮気対策として、コモンモード電流対策を厳重にするなどしないとヤバいす。
などw。
なお、日本のような住宅環境では、ダイポールを本当の意味で左右対称化するのは難しい(Wikipediaにも記載がある)。左右のエレメントの周囲の環境までをも対称にするのは難しいからだ。
夫の背中数mのところで隣家の奥方が風呂に入っているとか、ま、そーゆーよーなものである。下品で申し訳ない(__;)