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疑問 クロス八木は衛星通信に対して有効か
久しぶりの無線ネタ(なんでやねん)。

実はここんところずーっと疑問に思っていることがあって、それをどうしたら伝えられるか逡巡していたところ、表題の疑問の立て方が一番よろしいのではという気がいたしましたのでございます。
さて、衛星通信には円偏波アンテナがよろしいとは、よく言われるところでございます。
これは、衛星がスピンしているからでございまして、つまり衛星にへっついたアンテナもぐるぐるぐーると回転している。従って、従って、ある瞬間は地上から見て水平偏波であっても、次の瞬間にはナナメとなりさらには垂直となり、またナナメとなって水平に戻るというように、衛星のアンテナが回転している。なので円偏波となっておるわけでござますわな。
てなところから、地上局側でも円偏波にしたらよろしいということになる。んだけど。
クロス八木を考えてみますと、ま、ターンスタイルアンテナでも同じですが、これは直交したラジエータを90度の位相差で給電することで、偏波面をぐるぐるぐ~ると回転させるわけですわな。
そこでだ。
ちと具体例を考えてみることにする。計算の便宜上、1MHzの電波を使うとしよう。波長300m、ダイポールでも150mあるわけで、仮にこれをマジで回転させると、風力発電のアレみたいなもんだが、実現したとしよう。
この、150mのダイポールを直交させて固定する。んで90度の位相差で給電する。
んだけどさあ。
1MHzの電波ぶっこむと、秒速100万回転する円偏波となりまするよなぁ。わしは文系なので、マジでここで数分悩んだ凸。
でだ。
地上局の偏波面が秒速100万回転しているとしてだ。んなもんに同期する速度で回転している衛星なんてあらへんちがうかと。そう思うわけだ。
かえって、位相面が合う瞬間が少なくなって、損とちがうかと思うのだが。ちがうますけ?
とくに、回転方向が真逆となった場合、これはほとんど交信不可能となるのではないかと思うのだが。
だったらよっぽど、さっき言った風力発電型アンテナにして、回転速度を機械的に同期させるメカニズムを作るのがスジではないかと思うのだが。
これでもう一週間ぐらい悩んでいるのでありますw
- Date : 2014-04-08 (Tue)
- Category : antenna
JE2EVXももこと一緒
2014-04-09 (Wed) 08:55
Jh2dbq
2014-04-09 (Wed) 12:19
どえりゃあスッキリしました。
つまり、位相給電で生み出す旋回偏波ってのは、偏波面をスキャンしているようなものなのですね。
なるほどぉおお!
ヌル点よりマシというのがよくわかりました。
それと、そっか、衛星の姿勢・挙動ってのは
フラクタルもえぇところなんですねぇ。
ビーム方向自体をくるくる変えているとなると、
そりゃあ厄介だなあ。
ベンキョになりました、ありがとうございます(__;)