電離層代理Jh2dbqab2zvwi2p国家代表モニタ消防団の『スローなハムにしてくれ』
あ~さて。
QSONetでの些細な出来事にブチギレしたわたくしではあったが、なんで一体そないにイライラしてしもとるのだろうか、どうも他に原因があるなと、ちと思いを巡らせてみた。てかキャスター付きの椅子をぐるっと回転させて部屋を見回してみた。
きったねー部屋である。どんなに整頓しても、三日も経つとこうなる。本邦てか世界初公開。
そしたらその中から、こんなんが見つかった。 盆休みのヒマつぶし用に買った本である。「日本人が知らない英文法」とは、そそるタイトルではある。さらに帯には「さらに機知に富み、洗練された英語へ!」とある。まさにツボにハマりそうなのだが、結果的に、ハマるというよりハメられたと気づき、めっちゃ不機嫌になってこの本、放置していたのであった。原因はこれだ。
ひでぇ本である。例えばこういうくだりがある。えいやっと開くと第10章「言語学習のタテ軸とヨコ軸」の小題「☆英語が上達する人、上達しない人」というところ。ここは次のように始まる。それにしてもタイトル付けの超ウマい著者だことw。
「ここまでの話をまとめれば、言語とは何か、そして言語学習とは何かを理解するためには、言語には2つの軸があること、そして言語を用いるほとんどの場合に、この2つの軸が同時にあやつられているのだと気づくことがいかに大切かということです。」
w・・・なに言ってるかわかりますた?おれには、日本語をしゃべっているらしいということ以外、さっぱり分からん。著者はケンブリッジ大・コーネル大たらの大学をふたつみっつ卒業してけつかった博士号持ちで、いま日本の大学で助教授をしとるそーなんだけれども、まぁ日本語のチカラは認めるとして、この論理性の欠如ぶりについては、ケンブリッジは大いに恥じ入るべきである。コーネルはまぁ恥じ入らんでもよろしいw。
ちとついでに、ワシなりに注釈を加えておくと、コイツの言う「言語のタテ軸」とは、凡そ、語彙のことである。「ヨコ軸」とは、これが笑えるのだが、それぞれの単語のヨコにどういう単語を配列するかということ、つまり文法である。けけけけけ。
しかし、てことは結局、言語とは語彙+文法だっつってんだから、「この2つの軸が同時にあやつられているのだと気づくことがいかに大切か」っておっしゃいますけれども、ふつう誰でも気づいてねーか、それは。あぁ?おぉ?ごらぁ?てな糞ロジックを延々と、カネ払って読まされたアカツキには英語人がキライになること請け合い。
なお全てのガイジンがこんなに粗雑な脳構造の持ち主かというとそうではなくて(当たり前だけど)、この、上智大学元学長のスペイン人は、スゲすぎる。マジョルカ生まれのスペイン人。哲学・神学・法学の三つの博士号を持つという。もっとも、どれも似たようなものではあるw。
それにしても、40歳ぐらいになってからニッポンへ来て、ここまで日本語カンペキになるものなのかと、ホンマもんのコンプレックスに陥る。この際ちょっと書いちゃうけど、法学分野での貢献ぶりがこれまたすさまじく、日本の法学の場合、対象が輸入モンなので、どうしても法学それ自体が自然生態学みたいな感じに成り果ててるんだけれども、さすがに本場の法哲学者はチガウわ、ぜんぶお手前の脳みそ使って《きちんと論理的に》アプローチしてはる。わしゃページめくるたびに眼からウロコが100枚ぐらいずつ落ちた。スペイン人えらい。
なお、クダンのアメ公(ほんとはセント・ルシア人…てことはスペイン語人?)も、あとがきで「8年間も英語を勉強しながら英会話ができない日本人」についてのオリジナリティの全くない考察をしてはいて、ちと論理的考察へのアプローチをしかけてはいる。
だけど、甘いんだよ。おれら日本人は算数・数学、国語、理科、社会については最低9年ヘタすりゃ12年やってんだww。英会話の問題なんて、まだ傷が浅い。
なお話が長なるがついでに書いちゃう。
昨今の日本人の英会話力のなさを問題視した文科省その他大勢のおかげさまをもちまして、当地ナゴヤでも英語授業にAETというシステムが導入されましたん。なんやそれアメリカ人のETかいと思ったらAssistant English Teacherということらしゅうて、要するにネイティブ呼んで授業に突っ込んだろっつー、超安易教育政策。
で、自分のムスコの中学に来るのがオーストラリアの若者だと知った某母親、保護者会で「ナマリが伝染るから、ちゃんとイギリス人にしてくれ」と言ったっつーから無知はコワイ。
イギリス人がちゃんとした発音をすると誤解しているその無知さではなくて、自分のムスコがナマリが伝染するほどに相手とコミュニケーションを深められるであろうと思っているその無知さがコワイw。
蛇足の蛇足。ワシらのころは、中学から英語/米語の二通りを学習させられたものですが、何年前からかは知らんけれども、英語教科書は完全に米語式になっとりまして、エリザベス女王がおいでになられても、100点は取れないようになっております。