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JT65についての疑問

QRPと言うのも僭越なので、あえてLow Powerという言い方にしているが、最近、2WでのDXingを面白がってやってはいるものの、一方でJT65にあまり取り組まなくなった。
飛ぶ気がしない。飛ばない。
SSB、CW、PSK、RTTYの場合は、相手の信号を「聞いて」、それで、こっちからの呼び出しに応じてもらえるかどうかが、ほぼ完全に予測できる。
ところがJTの場合は、この予測が全く当たらない。
仮に向こうがERP=50W、こちらがERP=2Wだとすると、おおよそ14dBぐらいですか、だとすると、相手の信号がこちらで、-5dB以上で聞こえているなら、飛ぶハズだと思われるんだけど、なかなかそーならない。
JT65で行われるこのレポート判定ってのは、いったいどーなってんだと調べてみたら、信号 対

帯域内ノイズ 比なんだそうです。ということは、・・・ようわからんので話をパスしてw
しかし相手の信号が-5dBより強い場合、これは可成りの強さになるので早い話がCWであろうと届くような気がしてくる。
なら、それこそCWのほうが話が早い凸(--メ)。
この点についてはもうちょっと勉強せんならんなーと思っていたら、ARRL QST誌12月号30ページに、「Modeによる了解度の差」を扱った記事が出ていた。
了解度とヒトクチに言ってもなかなか定義の難しいところで、この記事ではあれこれ理屈を並べているものの、よう理解できんので、紹介するのは省略して凸、結局、表のような結論に到達している。
うっそぉ。
というのが率直な感想で、JTの件は別としても、FMってこんなに了解度えぇけ? と思う。
FMについてはほとんど経験がないので、ようわからんが、そうなんですけ?
さて、それはそれとして、ここからが本題だが、では
「同一内容の送信に必要とされる時間」
を加味したら、どうなるんだという気もする。
たとえばCWで分速5Wordと20Wordでは、了解度には差がある。
一定の条件下では、後者のほうが了解度は高い。
具体的に言うと、5Wordでも20Wordでもコピーする能力があるオペレータなら、QSBがある場合には、伝送するのに1/4の時間で済む後者のほうが了解は容易。JH2まで強くてDBQが弱い場合、DBQの了知は非常に困難になる。弱いなら全部弱いほうが了解しやすい。5Word程度だと、一文字の中でさえ強弱が生じるので、ホント厄介である。
では、その観点から見て、JTの場合はどうなのだと思う。
JTってのは、人間に聞こえないぐらいに弱い信号でも大丈夫なんだが、その超微弱信号が、予定した時間内は存在し続ける必要があるのかも知れない。つまり、信号が欠落すると、とたんにDecodabilityが落ちるのかも知れない。だから結局、QSBに弱い。のかも知れない。
そうだとすると、いま直面している「JTでは飛ぶ気がしない」問題も説明がつく。
なのでJTは、超遠隔地同士の直接波によるQSOにはすっげー力を発揮し、このQSTレポートどおりの結論となるが、電離層反射についてはあまり得意でないのかも知れない。
てなことを考えつつ、いま14MHzのノイズを聞いているw。
追記
ま要するに、QSBが不可避の通常のDX QSOでは、この表のようには行かんのではないかと言いたいわけ凸
Sanyo
2013-11-28 (Thu) 10:45