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百田尚樹
で、その大阪・読売のトーク番組「ボロカス言うたらんかい」で某ノーベル賞候補作家をボロクソ言ういっぽう、ほめ倒していた作品が、百田尚樹氏の一連のもの。あんまりホメるとコッチとしては興味が失せるが、この百田氏が別の番組で、自著「風の中のマリア」についてべらべらべらべらと喋っているのを見て、おっこれは面白そうだなと。
話の内容が面白かったというのもあるが、それより、この百田氏ご自身が興味深いひとと言える。ふつう、作家というのは寡黙なもんだが、なんとなれば人間というのは 喋る か 書く かのどちらかのタイプだからなんだけど、このひとはまぁ男のくせにようもこんだけべらべらべらべらとと(--;)。その喋りっぷりが奔放なので、実に好感が持てたのだった。
んで、これはちと読んでみたいと。その「風の中のマリア」をAmazonでポチろうとしたら、売り切れ凸(--メ)。
しょーがねーので、別の作品を2~3冊ポチポチって、そっちを先に読むことにしたんだけど、これが面白い。この「永遠のゼロ」はスゴすぎる。
読んでないひとのために
この「永遠のゼロ」の「ゼロ」は、言うまでもなくゼロ戦のこと。このゼロ戦について、実際に操縦桿を握ったひとが語る(という設定の)くだりは、圧巻。
ゼロ戦というメカのものすごさも圧巻なんだけど、もうひとつは、実際の戦闘のものすごさに言葉を失う。戦争を、戦争を知らないこどもたちが軽々に語っちゃいかんなと反省するが、かといって、語らんわけにはいかんので今後も語るつもりではあるが凸、それにしても、こういった事実(としよう)の存在は、重い。
できれば忘れてしまいたい。
悪いことをしたからというわけではなく、
悲しすぎる事実ばかりだったから。
もうなにも思い出したくない。
ということはあるだろうなあと重く受け止める私でございました。
そういう意味で「軽々に語っちゃいかんな」ということでおます。