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ド素人の憲法談義
自民党が改憲改憲つーとるが、実に、いったいどこまで分かって言うておるのやら、疑問ではある。ただのウケ狙いとちがうかという気は大いにするわけなんだが。

実際のところ、改憲派の憲法論は、大噴飯モノとしか言いようのないものが多い。先だってなどは、ヒョーロン家の宮崎ナントカちうのが
国防に関する条文がたったの一条、しかも国防にあたる組織に関する規定がないのは、憲法として大欠陥だっ
とカッコつけて息巻いていたが、あのーそもそもイギリスの場合、成文法としての憲法それ自体がないんですけど凸。というわけで、実際に重要なのは、憲法体系というか、憲法的価値秩序が社会的合意事項としてできあがっているかどうかなわけで、自衛隊を国防軍と名称変更しようがなんだろうが、なーも実効性は生まれやせぇへん。
現行憲法はそれ自体が論理体系として自己完結していて、そりゃあもう大したもんなんだけど、だからと云って、憲法体系から出発して現実を作っていこうとすると、日本の伝統と摩擦が生じたりして、まぁそこが面白いのでもあるがw。
具体的にいうと、いまちょっと下火の女性天皇容認論。憲法24条は男女同権を言うておるわけで、だけどところが下位法である皇室典範では、皇位は男系男子孫云々ちうとるわけだわね。で、女性差別だと。
憲法的リクツで言うと、女性天皇は認められるべきなんだけど、だけどだよ。
ケンポーがどうあろうが、1500年以上も続いた歴史と伝統を、たった70年ばかりの「現代思潮」で変更してしまってえぇのんか。それはもうちと、歴史に対する謙譲の念というのが働くべきとちがうかという気が、オレも年齢くったせいか、最近はする。
いまはそりゃ男女同権が当然だということかもわからんが、先々はやっぱり男尊女卑が常識だという時代が来るかもわからん。日本史では、そういう時代が90%超なわけだ。今いっときの男女同権カブレで女性天皇を認めてしまうと、後世の孫子から、
なんとも平成の野郎どもはくるくるぱーだったんだなあ
と言われんとも限らんではないか。
という気がするので、歴史を変更するのはもっと時間をかけて、三百年ぐらいかけて、歴史変更の共犯者を増やしてからやってはどうかという気がおれはする。
なので、この点についての国民投票が行われたら、ワシは女性天皇否定の一票を投じることになるであろう。つまり 逃げたろ と思っておるわけだ。難問は子孫にたらい回しにする凸。
リクツの歴史的限界、てのを最近はちょくちょく感じる。
印田光徳、JA3TXZ
2013-03-30 (Sat) 14:18
わずかな時代があった。しかしながら
聖徳太子は
1) 悪人だった
2) 実在しなかった
との説も今はあるし。
テオの云う300年はとっくに、今となっては1300年も経ってる。
よその国の、マグナカルタって・・・これも今更だし。