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日銀新総裁人事

写真の書物の著者については、EchoLinkでNew Jersey Ken OMからお聞きした。ハマダコウイチという名をお聞きしたときは、なんで千葉のゴロツキ政治家が経済を語るなどとと思ったのだけど凸、すんません、それぐらい浅学非才大笑いの私でございます(__;)。
でっ。たまたま今日、ほっつき歩いていた書店でこの本をみつけたので買うてみた。いやー。面白いわ分かりやすいわで、途中までしか読んでいないけど、チョイと中途感想を。
著者の浜田宏一さんは、現在の日銀総裁・白川さんの、東大時代の恩師だそうでございます。で、その恩師が弟子の日銀総裁をボロクソ言うというのが本書の骨子だ凸。
浜田さんは喜寿だそうだけど、なかなか面白いひとで、一年前の2月14日のバレンタインデーに日銀が発表した「1%デフレ目標」というのを、そんなもんは義理チョコだと。世界の水準に追いついていないと。さらには、日銀はなんら具体的施策を実施しとりゃせんので 空チョコ だと。 うまいこと言うとる場合かという気もするが、うまいなぁ。拍手を送りたい。座布団いちまいだw。
世間ではその白川総裁をバカだのカスだのと、まぁ罵倒すること億千万なわけだけど、ワシも以前はそう思っておったんだけど(義理チョコのころw)、実はこの一年ぐらい、白川さんが、国会で答弁する内容を聞いていて、このひとは、ただただ原則にマジメな、学究肌のひとなのねと、ちと感想を変えた。浜田さんは白川さんのことを、弟子への愛情をこめて「日銀流に染まった」と批判されているが。
おれは案外、白川さんの言うておることは、実はもっとディープなのではと思っておるのだ。
白川さんは、要するに、実需がないところへの金融緩和はいかんと言い続けてきた。これは聞き様によっては
こんな民主党のクソ政治が続くようでは、ナニしたってダメだ
と言っておったわけだ。しかし安倍自民党の場合は、姿勢の上では実需の喚起に前向きに見える。だとすると、安倍・自民と白川・日銀のセットなら、案外と安定して回復基調に乗っていけるのではないかとワシは思っておったのだが。世間がやぁやぁ言うから白川さんはヤメたらぁとなってしもうた。
まぁ、ともあれまだ30ページぐらいしか読んでおらんので、これから続きを(「批判的に」)読んでまた書く。と思う。ギャグは面白いが、書物全体の構成がほとんど エッセイ なので、あまり真に受けようとは思えないなぁ。
Pentax SMC Takumar 50mm 1.4