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レンズカビ研究会

今世紀初めにデジカメをいじくりはじめたとき、写真・カメラに詳しいヤツがわしに
レンズってのはカビが生えるから気をつけるよう
とアドバイスしてくれが。
レンズにカビだと? カビがガラス食うのか
そうなんだよ
てな会話があったことを覚えている。不思議でならんかったが恐怖でもあり、いちおう防湿庫を備え、カメラ・レンズはかならず清掃した上で出し入れするようにしてきた。そのためか、レンズのカビってのは今まで一度も見たことがない。
今回、ジャンク買いに走ったおかげで、大量のレンズカビというものに遭遇することができた。ワシはだいぶ詳しくなったw。
先ず基本的に、レンズのガラスにカビが巣食うことはない。空中に浮遊するカビの胞子(って言うんかな)が空気とともにレンズ鏡胴内に吸い込まれ、そこから出られなくなって、内部で繁殖するだけのことだ。
なので、レンズ全長が大きく変動するズームレンズは、この危険性が高い。しかも鏡胴内部で繁殖するので、清掃は非常に厄介。単焦点レンズの場合はその危険性は激減し、カビが付着するとしても前玉あるいは後玉の外部だけで済む場合がほとんどだ。てことは、分解しなくても掃除はできる。
ただし、外部付着と言っても、ジャンクレンズの場合はチョイと拭いた程度では落ちない場合が多い。最終的にはカビキラーに登場してもらうことになる。
それでもカビが取れないレンズがいま一本、ある。Soligorというメーカのレンズで、おそらく東京オリンピック前後の製品。中玉にコーティングしたかのうように張り付いていて、取れない。磨くしかない気がするが、まさかなぁ。
外観が良いのでできればなんとかしたいと思っているが、どうもよくわからん。
気分はまるで遺跡発掘だ。