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加水分解

これは、半世紀超前の、Agfaというドイツのカメラのケース。カメラとセットでバカ安購入。
Agfaは必ずしも高級品でない(むしろ安物らしいが)ということなのだが、カメラが動くのはもちろんのこと、なによりこのケースにホレた凸。これで半世紀以上経過しているだとぉお。うっそぉ。
である。
どうもあまり簡単にモノを申してはいかんかも知れんが、アメリカ製は第二次大戦~ベトナム戦争あたりの工業製品がよろしく、日本製は東京オリンピックあたりからがよろしく大阪万博ごろから田中角栄のころがピークで、ドイツはずっとよろしいような気がする。以上、無責任モード。
とにかくどっちにしろつまり、半世紀ぐらい前の工業製品、この場合はカメラなんだけど、これは永遠の生命を持っている気がする。換骨奪胎をせねばいかん場合もあるけれども、とにかくカメラから、動いてやるぞというガッツが伝わってくる。
青息吐息なのは、日本製で言うと(というか外国製を知らん凸)バブル期以降がいかん。電子化されてその部品がどうのこうのという以前に、ボディがプラスティック化されてて、そのボディがなぁ凹。レンズもそうで、プラスティックやラバーの中には溶け出しているものさえ、ある。
以前このブログでも、FT-900のゴム足が溶けてなくなったと怒ったことがあったが、カメラの場合は始末が悪くて、とにかく触れると手にべっとりと油脂が付着して取れん。場合によっては手がカメラにくっついたまま取れなくなる場合があるのではないかという気がする凸。まぶたにくっついて取れなくなると笑えるよなあ凸。
加水分解というのだそうだ。高校化学でやった気もする。
メーカ名を挙げるのは気が引けるが、ミノルタの凸アルファ・シリーズのフィルム一眼は、表層のラバーが加水分解で溶け出し、それを拭き取ろうとしたらプラスティックのボディが脱水していたらしく、ボディが割れた。めちゃ腹が立ったので捨てることにした凸。
そのカメラは、最近ワシがジャンクカメラに凝っていると知って、親戚の者が呉れたものだが、腹が立つ凸。捨てるには忍びなく、でもってオレに寄越すことで罪悪感を拭い去ろうとしたのであらふが、おれが祟ってやらぁ凸。
というのは冗談だ。壊れたにしても勉強にはなった。
みなさん、、古いの出してきて使ってみましょう。使うと値打ちが上がります、ホント。
- Date : 2012-12-18 (Tue)
- Category : Rigs