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違法ダウンロードの刑事罰化

今日のニュースで、「違法ダウンロードについては刑事罰が加えられるということを知らないひとが多い」てな問題を扱っていた。
ほほぉ。
わしは動画だの音楽だのを、たとえばYoutubeで楽しんだりはするが、別にダウンロードしようなどと思ったことはない。ディスクを圧迫するだけ損だと思っている。がしかし
「違法に(権原なく)Uploadされたものを、そうと知ってDownloadする」ことを違法ダウンロードと呼ぶ、という定義を聞くと、これはどうも、ちと広範に過ぎるのではないかと危惧を覚えぬわけにはいかん。
たとえばだ。具体例を上げてもーしわけねーが、Mods.dkというのがあるべ。アマチュア無線関係のデータがしこたま詰まったWebだ。
いまはもう消滅したメーカーのリグの回路図などがばんばん見つかって、実にありがたい。
だけど単純に考えて、それらの回路図について、いちいち原著作権者の了解を取っているとは考えにくい。だけどおそらく大半のユーザは、その場の必要に駆られてDownlooadしてしまうことであろう。違法である。
また、回路図を部分的に示してアレコレとアイデアを披瀝している人も多い。Browserによってはそれらのデータを自動的にDownloadするはずで、それもアウトとなりかねぬ。
おそらく今回の法改正は、要するに音楽・文学・映像コンテンツ産業の保護が主眼のはずだが、法文でそのように限定されているわけでもないので、言ってみりゃ、PC所有者は全員、別件逮捕の潜在的候補者ということになってしまった。
おれは前々から思うのだが、Youtubeなどの動画・音楽配信サイトは、なんでデータを間引きしたりするなどしないのか、不思議でならん。あーいったサイトで完璧なデータが手に入るため、Downloadで済ませてしまう。
原版権者の許諾がない場合については、たとえば音楽は3kHzのHiFiSSB帯域程度に制限しろとか、動画は640*480サイズまでとか、最大3分までなら著作権法上に言う「引用」の範囲だ、とかにしてしまえば、Download側も、やっぱりオリジナルが欲しいということになるのではないかと思うがなあ。
国民を威迫するような法律を作ったところで実効性は上がらんであろう。業界規制をやったほうがスマートだったような気がするのだが。