ワシが最初にアマチュア無線局免許状をもらっった時、その免許状にはこうあった。

移動範囲
陸上全国一円、海上日本周辺海域、
上空全国一円および日本周辺海域上空
文字通り解釈すると、公海上からのMM運用は不可能だったっつーことになるが、経済水域等の概念もない時代だったし、まあ行政もあんま良くわかっていなかったのであらふ。
いま、移動局の移動範囲ってのは、どうやって表示されているのであらふか。
そうかヨメのを見りゃいいのか。
「陸上、海上および上空」だそうだ。なるほど前よりマシだが、「全国一円」とすりゃいいんでないのという希ガス。やたらと難しいことを言ってもしょうがないが、ま、行政はカッコつけたいのであらふ。
っつーか、「全国一円」としたところで法的意味はほとんどないので、「 移動可 」とか「移動局」でもかまわん気がする。さらに言えば、固定局・移動局の区別なんかヤメてしまえ。
話が脱線した。
さて、ふつーのアマチュア無線家としては、こんなところでしか馴染みのない領土・領海概念だが、いまテレビ報道などで「接続水域」という聞きなれない言葉が出てきたりするので、ちとぐぐってみたワシである。
領土、これはよろしいあるね。コマゴマ言うとキリがないけど、ま、領土だ領土凸。
領海、これは沿岸12海里をいう。ここらへんまで常識あるね。領空は、領土・領海の上方部分を言う。これもまぁ一応、よろしいあるね。

で、接続水域とはナニかというと、領土の外周である12海里範囲の領海の、そのまた12海里範囲の外周を言う。結局、一番離れた接続水域は、領土から24海里離れているということになる。
ところで面白いことに、もともと領土と領海とでは、その法的性格がずいぶんと異なる。領土は地面、領海は海面だというだけダロと思ったら大間違いで、領海は領土とはちがって、「無害通航権」というのが認められているのじゃよ。
なので、チュコク漁船であっても、ただ航行して行くだけなら日本の領海内を通過していくことも合法なのだ。
領海でさえない接続水域ともなれば、さらに勝手に通行することが可能で、この場合、主権国(日本)は、これ以上進行すると日本の領海に入っちゃいますけど、おわかりですよねという注意喚起ぐらいしかできない。
分からんヤツのために簡単にマトメると
領土というのは、家屋内だと思え。黙って入ってきたら、それだけで違法だ。
領海というのは、いわば「庭先」にあたるが、オレラは昔、小っちぇーときには、余所様の庭先だろうとなんだろうと、近道とあらばがんがん通行したもんだ。明らかに有害でない場合は、それぐらいは土地の所有者は許したれという趣旨なのが「領海」概念だ。
接続水域というのは、庭先に隣接した公道部分であって、あくまでも公海ではあるが、ましかし、明らかに風体怪しからざるヤツが庭先に近づいて来たら誰だってイヤなので、庭先に入る寸前の部分を「接続水域」として、「なんか御用ですか」「あんた近寄らんといてね」という権利を主権国は持つ。
しかし、正当な航行者に対してそういった質問を執拗に繰り返したりすれば、権利の濫用にあたるであろう。
以上からすると、チュコクとしては、千隻だろうがなんだろうが、「ただ黙って航行する限り」、尖閣周辺の日本領海を航行することは合法である。
海保からの問いかけに関しては
「通行権の行使中だ、邪魔するな」
とだけ答えればよろしい。
その模様をチュコクは国営放送かなんかで繰り返し放映し
「我が国の船団八千籍の、主権主張海上パレードに、小国日本はただ黙って見送るしかなかった」
とかなんとかアナウンスしときゃ、13億人は喜ぶある。そうするとよろしいあるね。
逆に言うと、
中国船が日本の領海・接続水域に現れても、いちいちテレビは報道せんでよろしい。このあたりで扇情的な報道のしかたをすると、バカ日本人が中国船を襲う危険性がある。
つまり、あの中国船どもは、日本側の違法行為を誘う 囮 かも知れんとオレは言うておるのだが。
むろん、漁獲に着手すれば、徹底的に排除せんとならん。
とにかく、向こうが手を出すまで、絶対にコッチは手を出すなよ口も出すなよ、ほっとけアホらしいという趣旨のカキコでございました。
今んところ、中国監視船もなにもしないということなので、ひょっとするとアッチのほうが一枚上手かも知れんと思い、書き込んだ次第だ。
もっとも、海保からの連絡に対して「ここはチュコク領海あるね」と言ってきたということなので、そうすると「無害通航」とはいえず、やっぱアホかも知れん。
まとにかく、ハメられんように注意しよう。