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【eSSB】 FT-1000MPの音質設定(MarkVもイッショ)
FT-1000MPを使い始めた。今後は、春分以後は1000MP、秋分以後は756PROと使いわけようと思う。
なんでか言うと、ICOM IC-756PROは発熱がデカいからだ。電気も食うし。
電源の問題もあろうが、うちとこだと、ワッチしているだけで、IC-756PROで100W近く食う。1000MPなら(MarkVでも)40W以下。2台動かせる計算になる。
だらだらとたぬきワッチを続けるワシとしては、この差はデカいのだ。一旦スイッチを入れると2~3日ずーっとスイッチを入れてることもあるしなあ。
ところが。
久しぶりにMarkVを使い始めたら、なんだか妙に音が悪い凸(--;)。受信音の話だ。前はもっと良かった気がする。スピーカを取り替えたりあれこれしているうちに、設定を全部リセットしてもうた(--;)。
参考になるウェブサイトはないかと検索したら、ここのブログが出てくる始末w。もうしょうがないので、きちんと書いておこうと思う。
書いておかんといかんぐらいに、設定は厄介だ。Menu体系がワヤなんだなぁ、この機械は。思いついた順にMenuを並べたとしか思えん。ハッキリ言って、この機械の実力を出しきる設定をしているユーザはほとんどおらんと思う。10%はいないだろう。それぐらいに厄介だ。
それでは書いておく。
まず、Menu呼び出しは
1 FAST + ENT で行う通常メニューの呼び出し と
2 FAST + LOCK 状態で 【POWER ON】してから FAST + ENT で呼び出せる 拡張メニュー の呼び出しの二通りがある。
2 の拡張メニューは、1の通常メニューに加えて「90番台のメニュー」が現れる。それだ。
拡張メニュについては、工場出荷の際に、YAESU DXナントカが、一台ずつの個性に合わせた設定をしてくれているので、触らんほうがよろしいが、そう言われると触りたくなるのが人情なので、きっと誰もが触るであろう。
触らんようではハムではないw。
なので、いちおう基本設定をどこかにメモしておくとよろしいかと思う。拡張メニューはいわば「隠しメニュー」なので、実際は触らんほうがよろしい。と言うと触りたくなるんだよなぁ。。。
さて見ていく。そもそもこのFT-1000MPは、出荷時はなんだかおかしな設定となっているような気がする。
まず、基本メニュー。とここまで書いて、ちょっと眠いので昼寝する。
寝た。では順番に見ていこう。
0-9 ここでEDSPのon/off切り替えが可能。defaultでonなので、そのままで良かろう。
1-7 AGC Auto動作の切り替え。defaultはoff。これはonにしておかんと Autoの存在意義がない。
というか、こんなもんはわざわざメニュでon/offを選択できるようにする意味は無い。
パネルに切り替えスイッチがついておる。頭悪すぎる。
4-4 EDSP、送信イコライザ機能。defaultはoff。
●これは問題の多い機能で、1000MPシリーズの”売り”のひとつなのだが、決して使ってはいかんという機能でもある。
設定が田舎者すぎて、結果的に出てくる音がぐちゃぐちゃなのだ。わしはこれを使って、青梅のOMから
『極めて品のない音』
というレポートをもらったことがある。
モニタし続けていると混乱してワケがわからんようになるが、普通の冷静な状態で聞けば確かに「極めて品のない音」である。
世界中、どこのウェブサイトを見ても、このFT-1000MPシリーズのメニュ4-4をonにしろと書いた記事はない。
八重洲の、世界中で否定されたメニューである。
5-0 Normal受信の際のフィルタ帯域の決定を行う。
defaultでoffになっているけれども、その意味は、IF8,2MhzとIF455kHz台のそれぞれのステージでの受信フィルタを2.4kHzにするというものだ。
なので、defaultでの受信音は、そらぁひでぇもんである(eSSBの観点では)。
最も広い帯域に設定するには、8.2-455 を選択する。それぞれのステージで、帯域が6kHzに広がる。
つまり、メニューに現れるIF段は、そこの2.4kHz制限が解除される。
5-9 送信フィルタ帯域の決定。これは、eSSBだろうがなんだろうが「 6 」でキマリ。defaultもそう。メニューに登場させる意味なし。
7-7 ここは最重要。EDSP動作をさせるかどうか、(これはメニュ0-9とどうちがうんかわからん、考えると発狂しそうになる)、させるとして、どういう帯域でさせるかを決定する。工場設定値はoff。なんでじゃろう。
最広で100-3100。これに設定しないとこの機械を使ってeSSBに挑戦する意味がない。
送受信ともそれぞれ別に設定が可能なので(なんでじゃろう)、めんどいが設定すること。
8-4 eSSBとは関係ないが、ここで、受信フロントエンドのアンプを選択できる。ハイバンドをやるひとはここで「 tunED Tuned を選択しておかんと、受信感度が悪くてかなわんということになる)
ワシは、八重洲を買って翌日「受信感度が悪すぎるわボケぇええごらあああ」と返品したひとの話を聞いたことがあるが、これは八重洲のdefault設定に問題がある)
8-9 送受信キャリアポイントの設定が可能。
なんでかわからんが、変更可能範囲は -200~+500 である。
キャリアポイントなんてのは、10ヘルツも変えたらめちゃくちゃ音はかわる。なのでこの-200~+500という可変範囲はデカすぎる。不思議だ。
ここは好きに設定していいが、ワシは「 0 」、つまり変更しないのが正しいと思う。
隠しメニュー
9-0 不思議なことに、ここでまたキャリアポイントの範囲を設定する項目が出てくる。こっちの可変範囲はさらにデカく、±3,000となっている。コレだと普通はフィルタ帯域をはみ出す。つまり、全く音が出ないはずだ。あるいは、帯域内に仮に残ったとしても、モスキート音になるはずで、もう、ワケがわからん。だれか解説してほしい。
というわけで、ここはいじるべからず。
9-1 受信ゲイン
受信ゲインに関してはいじくってもいいかもわからんが、まぁそっとしておくべきでしょう。
いじくる際にはdefault設定をメモすることを忘れずに。
9-2 送信ゲイン
いじるべからず
以上は私の理解です。
追記
まことに申し訳ございません、FT-1000MPと、同シリーズMark Vとは、一部メニューが異なっておりました。
うっかりしておりました(__;)
- Date : 2012-04-22 (Sun)
- Category : Rigs