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オリヴィアを聴きながら

今日、初めてOLIVIAモードでのQSOができた。OLIVIAとはまたうるわしい名称なので、一度どんなもんか経験したいと思っていたが、なかなか機会がなかった。復調できなかったわけだ。
ところが、一度できると面白いもので、そのあと40mバンドでもまたできてしまった。
OLIVIAというといかにもな感じがするが、その音調はハラホレヒレハレという感じで、植木等である。じぇんじぇん美しくない。愛嬌はある。帯域は、OLIVIAの種類にもよるが、今日のは300Hzぐらいだった。う~ん、デブと言える。
デブなぶんだけ、贅肉が多いというか、文字化けがない。弱信号でもバッチリOKなので、ワシみたいに、文字化けも楽しみの対象と考えるタイプには、つまらん。
そもそも、遅い。同一内容を送信するのに、BPSK31の3倍程度の時間がかかる。目にも止まらぬ速さで文字がふっとんでいくBPSK125なら瞬時に終わる送信を、数分かけてやっておる。アホちゃうかである。日本語BPSK31とだいたいおなじ程度だ。
なので、向こう様が送信を終えた頃には、こちらの送信内容は完全に仕上がっている。日本語PSKでもそう。読みながらRES.を打ってしまえる。ということは、送信中は極めてヒマで、トイレ行くなり一寝入りするなり、部屋の掃除するなり洗濯するなり考えないと、退屈で死んでしまう。
この、「相手の送信中に、こちらの次回送信分を打ち込んでしまう」というのは、タイピングが下手でイヤだとおっしゃる諸兄にオススメだ。どうせ相手も大したことは打ってこないので、適当に「そうですね」を連発挿入して打ち込んでしまえば会話は流れる。
あまり相手に合わそうとすると却ってヤッカイなことも起きて、例えば相手が
「アンテナはダイポ」
と打ってきたので、
「そうですか、ダイポールの調整が的確なんですね、強いです」
と打ち込むと
「・・・ールを昨日まで使っていましたが、今日は八木に変えました」
と続いたりする。
「地獄に落ちろ」
と打ち返したくなる凸。
さてところで、OLIVIAぐらいに文字化けが少ないと、綴りの誤魔化しが効かんという問題も起きる。
わしなんて、どうせ文字化けでぐちゃぐちゃであろうからと、
ハラショー
スパシーバ
ぶえのすたるです
ぼんじゅーる
ぶおんじょるの
など、毎度つづりがチガウw。そこがえぇねん。
だけど、あんまりビッチリと伝わるとすると、これはいつまでもアホやってられへんわなと、悩むところだ。
どうせ定型文での交信なら、OLIVIAなんてつまらん。百科事典を投げつけあうようにやるBPSK125がよろしい。QSOを終えるのに数十秒。非人間的に高速なので、いま誰とQSOしたかほとんど記憶に残らんというあの潔さを、ワシは好きだ。
- Date : 2012-02-23 (Thu)
- Category : Digital