1854
eQSL VS ARRL その後
eQSL VS ARRL その後
ワシが、なんでARRLは電子カードを認めんのじゃあと言っているのは、これは一種の文化論なのよ。DXCCはもともと申請する気がない。
わしが興味を強く惹かれるのは、なんであの、世界有数のアバウト国家アメリカの連盟が、煩雑さにおいて日本政府とだけ気脈を通じそうなLOTWというシステムを作り上げたかだ。
で、話は飛ぶが、今日わしはJNRLという組織を作ろうかと思いたち、N は Normal の N であって、あっちの Abnormal の A のムコウを張ろうと思ったわけなんだけど、そのうち、だったらIARUに入らんとあかんわなと気づき、こんどはIARUに出向いて、なんでもIARUを構成する「各国を代表する連盟」というのは各国につきひとつだけということだそうで、じゃあムコウの欠格事由はと調べたりして凸凸、んでその IARU の説明の中で、各国代表の連盟の好例として ARRL があげられていて、んでもってまた ARRL の Web を見に行ったりしてるうちにこのテーマを思い出したと、まぁそういう事情だ。
で、ARRL DXCC Deskの見解を発見して読んでみたんだけれども、なんと申しましょうか、QSLとはそもそも何か、証明の本質とは凡そ…みたいなその言い分を読むと、突っ込みどころはあるとは思うが、その気合に負けたと申しますか。
早い話が、ARRLがいかんと言ってるんだから、いかん。
と思うことにした。もうあそこまで真剣な姿勢を見ると、いかにARRLがアマチュア無線の健全な発展を願い、そして実際に努力し、汗水を流しているかがヒシヒシと伝わってくる。
もうモンクを言う気はありません。リッパでございます。
てなわけで、わしの「なんでそんなに頑迷なんだ」という文化論的疑問は、こんどは「なんでそんなにがんばってるんだ」というように、やや質的変貌を遂げたことになる。
ARRLだけじゃなくてDARCやGBRSもがんばっている気がするが、ARRLの場合は、なんだかどっかに悲壮感が漂っとる気がするなぁ。
さてせっかく調べたのでちと書いておこう。
QSLが真正に成立したかについてのARRL見解では、QSL上に、発行者の署名その他が認められることが必要。
電子カードがいかんのは、電子カードだからではなくて、この要件を欠くから。また、ARRLの証明書としてのQSLの要件として、QSLが発行者側で完成することが必要になる。のだろうと思う。ワシが言うたような、「印刷権の授権」という発想はないらすぃ。この辺りはさじ加減の問題ではある。
ARRLがいかんと言うんだからいかんのである。
署名のないQSLでも認められたぞというOMもおらりょうが、上にも書いたように「署名その他」なので、署名がないといかんというわけではない。
これはQSLのチェック担当の力量で、『五感を駆使して真正性を審査』することによって、認められたり認められなかったりするというわけだ。
まぁしょうがない。
何万枚も見れば、およそ偽造QSLを見抜くことはむつかしくないとワシも思う。
さて一方で、IARU Region IIIのアワード発行事務局を担当するNew Zealandの場合、そもそもAward申請に際してQSL所持を要件としていないのはご存知のとおり。
つまり、申請者が「交信しました」と言えばそれでヨイというわけで、ワシは、アマチュア無線のSportsmanShip からすればこれでえぇんじゃないのかという気が大いにするが、それはもう文化背景が違うからということなのだろうか。
あるいは、ARRLが目指すアマチュア無線のStatusってのがめちゃめちゃにハイレベルなものだからなのだろうか。
P.S. 電子カードでも、プリントアウトしたものをSASEで発行者に送って裏書(手形かてw)してもらえばOKであらふ。だれかトライしてみない?
- Date : 2011-12-10 (Sat)
- Category : 局免許