179
【ペダーセン効果】DX用アンテナの打上げ角は、高いほうがいい!?
めりけん国FCC資格試験の問題も、法規関連については分からんところは分からんと分かったので、いま、工学関係でなにが分からんかを確認している。そーしたらどうだ、分からんことだらけだσ(^。^;)。
ただ、分からんことにもいろんなパターンがあって、例えば
(1)もともと分からんと分かっていたカテゴリ
(2)こんなに分かっとらんとは分かっていなかったカテゴリ
(3)存在すら知らんかったカテゴリ
と分かれるのだけれども、今日は(3)のうちからひとつ紹介して、みなさんのご意見をたまわりたいところである。
ペダーセン・レイ現象(the Pedersen Ray phenomenon)と言うらしい。皆さんご存知でしたか。
それはナニかというと、次の図を見てくだされ。
G3CWIのサイトからお借りしました。

電離層反射の様子を表すわけです。で、1,2,3あたりが通常の電離層反射を受ける様子を表しているので、打上げ角は低けりゃ低いほど遠くまで飛ぶでしょてな説明を受けたものでした。5だと打上げ角が高すぎて、電離層を突き抜けちゃうよね、そうだよねと。これがフツーの説明でなかったけ?ワシはそう覚えているのだが。
ところがコレだと、実感と合わない。
仮に電離層反射が1,2,3のように行われるとするなら、ショートパス・マルチホップ(2回以上要るはず)でEUなどが強力に入感して来ているときには、途中のUゾーンの信号がさらに強力に聞こえるべきであるのに、実際は入感さえしないことが多い。入感してもメチャ弱い。
これを、当時中高生だったおれらは「スキップしてるんでねけ?」と言っていたが、電離層の高度を考えるとそれは有り得ない。ヘンだよなぁあと、実はず~っと思っていた。
で、その後30年ぐらい経って今さっき見つけたのが上の図。図中の4,5の電波伝播が『実感に沿う』のである。
わしゃ当時、
/VVVVV\
/ \
TX RX
だと思っていた(F2層の下側と、E層の上あたりで反射を繰り返す)のだが、上側はわりとフラットであったのだな。ぬぁるほどなぁ。。。と、この図柄を数分みつめてしまったワシであった。ペダーセン・レイ現象(the Pedersen Ray phenomenon)と言うらしい。皆さんご存知でしたか。

←調べ方が悪いのだろうけれども、載っている気がしない。
さて面白いのは、この図によるとDX用アンテナというのは、打上げ角がある程度高いほうがヨイのである(^。^;)。
EU局がQRP+DPで結構なDXを経験しているようなんだけれども、コレなのかも知れんなぁと思った次第でおじゃりました。
既にご存知の方には、えらいつまらん情報で失礼しました(__;)。
ARRL License Manualの説明はこちら。