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澤穂希選手の記憶
ワシが最初に澤穂希選手を(テレビで)見たのは、あれはいつのこっちゃったろう。北京五輪よりも前な気がする。北京五輪は、五輪自体に興味が持てず、テレビ観戦は拒否していた。なにも記憶に残っていない。
とするといつのことだ。兎に角ずいぶん前のことだが、山郷選手、荒川選手らといっしょに澤選手は走っていた。安藤梢選手もいた気がする。澤選手はいまよりもっとぽちゃっとしていたような気がする。ドラえもんが走っているみたいで可愛かったというと怒られるかしらん(__;)。
強烈な記憶として残っているのは、その澤選手が、試合中に、相手選手が至近距離で蹴ったボールを正面で腹部にまともに受けたときのこと。
澤選手は『痛ぁあ~いぃいい! 痛ぁああぁああああ~い!』と大声で叫びながらも(もちろん聞こえないが、クチの動きでわかるわけだ)、ふらふらしながらも、兎に角前にと、歩を進めようとしていたその姿だ。
ワシが感動したのは、その、一歩でも前へ進もうとしていた澤の気迫にと言うよりも、痛いときは『痛い!!』と大声でクチにする、その素直さだ。痛いときは痛いと言う。なんとステキなことだ。
痛いときは痛いと言う。わしの辞書にはそーゆー用法はなかったんだよなぁ、その時までは。
以来わしは、痛いときはなるべくもう、そのまんま言うようにしている。先だっても、今も痛いが、腰痛では大いに痛いと騒がせてもらった。痛かったんだもん。ホント痛かったなぁ。参ったなぁ。
と言いつつワシも一歩ずつ、歩を進めるのであった。なーもしとらんが、ま、キモチは前向きw。