さてテレビ放送がアナログからデジタルへと方式移行をなした関係で、瀬戸デジタルタワーという身も蓋もない名称の新型タワーが立ち上がり、旧来の名古屋テレビ塔は電波塔としては要らんようになってしまった。
んでコレどーすんだという問題が持ち上がっている。要らんし、メンテ費用が どえりゃあこったがゃ ということなら、撤去してしまえという意見もある。無論、名古屋中心部のシンボルなんだから、なんとか後世に残そうという意見もある。
ワシは前者である。無くなると寂しいというのは、慣れの問題だと考えるw。
が、保存派の論拠もわからんではない。文化遺産としての価値はナカナカのものがあるのだ。
たとえば、歴史が古い。東京タワーより4年も古い。建設当時は東洋一の高さだったらすぃ。航空法1960年改正で高さ60m以上の工作物は赤白塗装をすることが義務付けられたが、そんな不細工なことできるかっということで、テレビ塔は法改正前からあることなどを理由として現在も銀色塗装のまま。名古屋人としては金色にしたいが我慢しているUSO。
てなわけで、文化遺産的価値があるっちゃあるわけだ。で、なんとか残そうと考える人々がいる。
ところが費用が捻出できんという。ここからの話が本題だ。面白すぎるというかバカらしすぎるのである。
まず、アナログ放送終了で、テレビ局から得ていた年間約1億円のアンテナ設置料が消え、収益の3分の1を失うが、機材の撤去によって生まれる空きスペースと、増床工事によりテナント料の増収が可能とし、その増築、改修費用は約20億円だが、民間から調達できる見通しだという。
ならえーじゃねーかということになるのだが。問題はここからだ。耐震工事費15億円がどーにもならんという。ここの話がかなりにバカ。世界一バカ。
耐震つったって、いまだってふつーに人々は展望台に出入りしている。おれなんかもテレビ塔直下は何度行き来したかわからん。いまさらなんで耐震工事なんだ。
と見ていくと、
1 これまでは、電波塔であったので、これは『工作物』であった。
2 ところが、電波塔としての機能はもうない。今後は観光・集客施設としての機能がメインとなるため、建築基準法の適用対象となる。
3 なので耐震工事が必要。
なんだとよ(--;)。
なにを考えておるのだ、この思考停止のクソどもが(--メ)。耐震工事が必要、という結論に至る経過中に、人命がどうのとか、予想される東海地震で倒壊の危険がとか、そういう話が一切、出てこん。ただ、1電波塔機能 2観光・集客機能とふたつあったうちの一方が消えた結果、適用法令が変わったというだけのこっちゃないか。それで15億円。見た目はなんにも変わってないんだぞ、ただ送信装置がなくなっただけだ、問題があるのは法律の側であらふ、だったらそっちを改正せえよと思うぞオレは。
それにしてもアレだよな、だいたい「電波塔」なのになんで『展望台』やら売店やらがあったんだという疑問もイマサラのように湧くがw、まぁ今はおいておきましょう。
おれにアイデア出させなさい、アイデア料一億円でいいでつw。
東京タワーはこのあたりを、サブ送信システムを存置することで切り抜けたやに聞くが、それも電波利用料がかかったりしてたいへんだろうから、そこにオレ専用の固定局を開設させんかというのは全くの冗談である。
で、穏当な方法として、市民放送局でも置いたらどないだ。FM一波利用でえぇやんか。それでもカネかかるというのであれば、マジで防災関連のアマチュア局を開設するというのも手だと思う。案外、役立つ日が現実に来るであろう。15億円だ、なりふり構わず考えたほうがいい。どうせ、用途の変更をさせないためにする、書類上の問題(形式的問題)だ。
てっぺんにマスプロ・3エレ・50MHz用八木でもつけとけ。
もっともワシは、個人としては、あんなもんはもう要らんという立場である。テレビ塔周辺は小汚い。
追記
・・・マテヨ。奈良の東大寺とか法隆寺、京都の平等院鳳凰堂などはどーなっとるのだ。アレラは建築基準法の成立より前のものだからヨイのであらふかw。
だけど、どこの寺だ、「大掛かりな修復」ってのをやっておるが、本来なら滅失朽廃するべきところを無理やり人の手によって耐久力を増したのなら、実質的に見て「新たな建造」と言えぬでもないわな。
宗教施設だから手を出しにくい面はあるかも分からんが、どーみても集客目当ての吉本興業なんば花月みたいなもんなわけで、平均的感覚から言って、耐震性は確保されてて欲しい。
イノチ懸けで参拝せよなどという話はきーたことがないwww。