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バーチカル八木の発想
QsoNetでJA2IDR、KI2P両OMと話していて思いついた垂直八木の話。基本的に、地面に接する高さというか低さで作るというのが前提。
さて普通の八木。こんな形をしている。
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当然だが、通常なら平衡型アンテナの八木も、立てれば不平衡になる。ここを押さえておく。
QST5月号の記事は、そこがわかってない。入れるなら阻止バランということになるけれども、写真で見る限りでは、同軸の展張方向に問題があるので、アレでは相当量のコモンモード輻射が発生しているハズ。
さて、どうせ不平衡ならいっそ、下側を取ってしまって次のようなGPアレイのようにしてはどうかというように、ふつうは思う。ゲインは3dBがた下がるが、作り易くなるぶんだけ、多エレメント化すればおkだということも言える。5エレ八木の材料で10エレつくれる。こっちのほうがシャープ。
で、形としては、こうなる。
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さて実際の作り方。
まず、輻射器だけ作る。このとき、下図のように、本来ならブームがある位置に、前後に2本だけ、ラジアルを張るのが肝要。調整しやすくなるし、アースを考えなくてよい分、飛びもよくなる。この時点で水平面指向性は楕円形になる。
┻
あとはMMANAなりで設計していけばよろしおまして、逐次多エレメント化┻┻┻┻を図ればよろしいある。
このとき注意したいのは、ラジアル。
結局のところ一本の連続したブームのようなもんだけれども、最初と最後の部分にも下図のようにラジアル部分をつけておくべきであるからして、上図の2番目のような感じにはしないように気をつけたい。
┻┻┻┻┻ ○マル
┣╋╋╋┫ ×バツ
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻ ◎ (^^ゞ
あるいは、指向性方向の先端だけはラジアルを残す、というのがよりヨイと思われちゃう。
┗┻┻┻┻ →
なお、5エレともなるとインピー箪笥が8Ωぐらいになっちゃうだろうから、素材選択は大切。アースは現金。
また、γマッチとかやったほうがいいかもしれんなー。
ここまでやって初めてシブイと言うかお洒落と言うかw。
FB DX!
追伸
やっぱ、多エレ・デルタループのほうがメンドそうに見えて結局は工作もラクな気がする。
そもそもスタブ調整のほうが簡単だし、実際の飛びもじぇったいにヨロシイかと。
3エレぐらいにすればQマッチも要らんであらふし。
- Date : 2011-05-27 (Fri)
- Category : antenna