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放射性物質トリウム入りお買い得高性能レンズ

写真はasahi Pentax Takumar 55mm 1.8:1 だ。40年ぐらい前のベストセラーレンズ。いまでも中古レンズ市場に良く出回っているのは、その値段のわりになかなか素ん晴らしい描写をするからだ。
このころのレンズには、その後は有害であるとして混入を禁止された物質をふんだんに使用しております。有名どころでは、鉛。これは画材の一部にも使われておりましたわな。化粧品とかも。水銀なんかもかつては長寿の薬と崇め奉られた時代もあった。また、トリウム入りガラスはカメラレンズの製造だけに使われただけでなく、装飾品・食器などにも使われた(らすぃ)。
ま、そんなこんなでこのレンズはトリウム入り。計測する位置にもよるが、レンズ後部で5マイクロシーベルト程度が観測できるらしいので、自然背景放射の100倍ってなところか。レンズ1000個並べてその上で昼寝でもすると、胃部レントゲン写真と同じ被爆量になる。
というアホはさておき、ちょっとヤな感じがするのは、カメラレンズってのは当然目ん玉の直ぐ側にあるという点だ。が、あまりの写りの良さに、んなことは実際の場では忘れてしまう。だけど未だ、だからと言って何か障害が出たという話は聞いたことがない。
追記 なおウチとこにはtakmarとsuper takmar の2本がありますが、takmarの全部が全部にトリウムが使われているわけではないようで、ひょっとするとこの写真のtakumarはトリウム入りではないかも知れない。入っているかも知れない。知らん。調べる気はない。
- Date : 2011-04-07 (Thu)
- Category : 非常通信・災害