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黒船歓迎 〉狂気の沙汰のコピーガード
今日、宇治平等院鳳凰堂のお近くにお住まいの某OMに、いま直面しているダビングの問題でぶぅぶぅ言うたら、
まったく、そのとおりなんだ
というご返答を得た。なんでも、二階のA社製品で録画したDVDは階下のB社製品では視聴できず、しかしその逆は可能なのだという。
A社がいったいなんのために、B社以上の制限を自社製品にかけているのか、全く理解に苦しむ。消費者離れが起きる一方ではないのかと思われるのだが。
ところで今日、コンビニでなんぞ面白い本でもないかと思って見ていたら、Windowsナントカという雑誌の表紙に「完全なコピー」などという特集記事のタイトルがデカデカと書かれていて、んでもって、つい立ち読みしてしもうた。
要するにコピー・ガードを外す手法のアレコレを紹介しているわけだが。
これはかなりマズイ状況だと思う。
もともと、このガラパゴス日本のコピー制限は、不当に過大であるというのがワシの認識である。だからこそ、このコピーガードを破ろうという気運は起きて当然である。
だけどコレは要するに、規制をうまいことすり抜けようというタイドなわけで、こういうのを放置しておくと、やがて国民全体の遵法意識が摩滅し、都合、国家衰退を招く。
別に招いてもかまわんちゃ構わんのかも知れぬが、だったら愛国心を持てたらどうたら言うのは間違っておるわけで、どっちかタイドをはっきりしないことにはちんちん付いた男の態度とは言いがたい。
これは日本のアマチュア無線も全く同じ構造が当てはまっていて、オーバーパワーの走りの連中に断固たる態度で鉄槌を食らわせておけば、尻馬に乗るオーバーパワーを防げたはずだ。10Wで飛ばぬなら、その原因を探り、それが除去可能なら除去するのが OM の態度のはずだ。中高生にオーバーパワーを勧めてどうするw。
コピーガードが邪魔なら、コピーガードを設けなければ良いわけで、コピーガード破りを特集してどうする。
こんなクソ・ガラパゴス社会はいずれまた黒船の襲来に、たった四杯で夜も眠れなくなることであらふ。
チュコクあたりの電機メーカーは、コピー制限対応のまったくない地デジ関連機器を日本へ向けて輸出し、
『これで受像できぬのは非関税障壁だ』
などとコイてWTOあたりへ提訴したらどうだ。絶対に勝つ。日本の電機メーカを軒並みなぎ倒す絶好機とおれは見るが。