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田中マー君が、なんだかどえらい契約金でアメリカ・ヤンキーズに移籍することになったそうで、まことにもって慶祝でございます。その金額のデカさに、野球少年の夢がふくらむ、みたいなコメントをみたけど、一体それはどないな夢やねんwという気がしないでもない。そこでふと、小学四年生だったときに夏休みの課題図書で読んだ本を思い出した。すでに半世紀前のこととて記憶があやふやなので、あえて書名は出さない。その本は、小...
田中マー君が、なんだかどえらい契約金でアメリカ・ヤンキーズに移籍することになったそうで、まことにもって慶祝でございます。
その金額のデカさに、野球少年の夢がふくらむ、みたいなコメントをみたけど、一体それはどないな夢やねんwという気がしないでもない。
そこでふと、小学四年生だったときに夏休みの課題図書で読んだ本を思い出した。すでに半世紀前のこととて記憶があやふやなので、あえて書名は出さない。
その本は、小学生の会話で始まる。
なんでも町内の高校生の子が、たいへんな金額でプロ野球に入団することになったという話題で、小学生たちはその金額の大きさ(数百万かそこらだったと思うが)に話題が集中する。
結局、勉強なんかしててもたかが知れてる、プロ野球に入ったほうが人生マシちがうかと話は進みww、そうだ、宿題なんてやってる場合ちがうぞ、野球の練習しよう
いや、宿題出さんと怒られるで、やっぱマズイっしょ
なら、野球ではモノになりそうにない、秀才のお前が宿題せぇ。1科目あたり二十円w払うから、おまえそれで儲けたらえぇ。かなりの金額になるぞ。おれらは野球やることにする
おk。
という内容だw。
実際には、夏休みの課題図書だったぐらいだし、しばらくして文部省選定図書にも指定されたぐらいだから、最終的には教訓めいた話になるんだろうけれども、小学4年生だったオレの印象に残っているのは、ソレだww。
いま思うと、とても半世紀前のものとは思えん、業突く張りなのは、人間のサガなのであらふかw。
この本を読んできなさいと言ったのは、当時はオバはんだと思ったが、いま思うと二十歳代だったであろう若く美しい女性教師だった。日教組バリバリだった。いちどならず先生のお宅におじゃましたことがあるが、なんとも旧家で、親も祖父も兄弟も教師だということだった。本箱がいっぱいあって、おれんちとはちがうインテリの香りがしたなあ。
日教組バリバリだったというのは、教えてくれたことが日教組の方向と全く同じだと後になってわかったからだが、おれはこの先生は好きだった。熱意にあふれた、なんてぇのかなぁ、教師の理想像だった。二十四の瞳なんか見ると、この先生を思い出す。
てなわけで、わしは日教組は嫌いでない。好きかと言われると、いやー、いまはとても好きとは言えんが、あのころの日教組ってのは、職業意識がきちんとしたたんじゃないでしょうかね、
思い出しても、思い出深い先生は、日教組の組員(て言うのか)ばかりだ。
こんなことを書こうと思ったのは、なにやら週刊ポストが「もし江川卓が高卒で即プロ入りしていたら」という記事を書いているらしいと知ったから。
江川本人が言うには、全盛期は高校2年生のときと。
わしは不思議でならんのだが、だったらなぜ「もし中卒で」とやらんのか。それぐらいのアンチテーゼを立ててこそ、ジャーナリズムだと思うがなあ。
てなわけだ。