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変更検査を終えてからもう、ひと月ぐらい経つ。変更検査前の一ヶ月は長かったなあ。検査後の一ヶ月はあっという間だ凹。さてその変更検査には、東海総通から二人の検査官がおいでになって、ひとりは自民党平沢勝栄議員ソックリ、もうひとかたはお笑い芸人キリンさんによく似ているひとだったと書いたw。書いた翌日、近所の書店をほっつき歩いていて、奇遇なことに、そこでワゴン売りされているこの本を見つけた。ホームレス中学生...
変更検査を終えてからもう、ひと月ぐらい経つ。変更検査前の一ヶ月は長かったなあ。検査後の一ヶ月はあっという間だ凹。
さてその変更検査には、東海総通から二人の検査官がおいでになって、ひとりは自民党平沢勝栄議員ソックリ、もうひとかたはお笑い芸人キリンさんによく似ているひとだったと書いたw。
書いた翌日、近所の書店をほっつき歩いていて、奇遇なことに、そこでワゴン売りされているこの本を見つけた。
この人って、確かキリンさんだよね。ちがったっけ。わしはこのひとがキリンさんだと思っているんだけど。
まぁともあれ、いっとき話題になったキリンさんのエピソードが書かれた本だ。中学3年のとき、キリンさんは突然ホームレスになった。
最初テレビでこのエピソードを聞いたとき、
ウソじゃろ
と思ったんだけど、それはワシが世間知らずなのであった。ものごとというものは、タイミングが悪いと次から次へと悪い方へと転がり、中学生でもホームレスとなる危険というのはあるようだ。
ちょうどこの時期、つまり夏休みが始まる直前にキリンさんが家に帰ると、家は差し押さえ立入禁止となっていたのだという。
いったいどういうことか飲み込めずにいると、高校生の姉、大学生の兄が帰ってきてくれたものの、いかにもどうしようもない。
そこへついに父が帰ってきて
残念ながらこういうこととなりました。今日からは自分のチカラで生きていってください。
じゃ、解散。
と言ったと凸。そしてキリンさんは近所の公園で寝起きを始めるというように展開していく。
事実は突如として始まり、驚異的な速度で転がり出す。ノーベル文学賞候補者の筆力ではとてもかなわぬチカラで読者を惹きつける凸。
さて、どうなって行くかは読者諸君のお楽しみにとっておこう。
夏休み、読書感想文のネタ探しに困ったら、この本に尽きる。半日で読めるし、読んだあと、考えさせられるものは大きい。中高生には超おススメだ。
大人にとってももちろん得られるものは大きい。家族愛、兄弟愛、隣人愛などなどなど、ALL WE NEED IS LOVEなんだなあ。
この本はGhost Writerによるものと思われ、何箇所か、脚色めいた文章にダメ出ししたくなるが、事実がスゲすぎるので、まぁ全体的に文句ない。
切ないことであった。