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ってなワケで、以来、ヒマがあるときは地震関連のウェブサイトなどを見たりして過ごすことが多いワシであるけれども、見ていると、どうもこの地震学というヤツは、まだまだ全然マトモな学問として成立してはおらんような気がしてきた。なんとなれば、このブログも含めて周辺に怪しげな議論が多すぎて、それは例えば(1)惑星直列原因説 (2)太陽活動原因説などなんだけれども、これはもうほとんどUFO研究と変わらん。こうい...
ってなワケで、以来、ヒマがあるときは地震関連のウェブサイトなどを見たりして過ごすことが多いワシであるけれども、見ていると、どうもこの地震学というヤツは、まだまだ全然マトモな学問として成立してはおらんような気がしてきた。
なんとなれば、このブログも含めて周辺に怪しげな議論が多すぎて、それは例えば
(1)惑星直列原因説
(2)太陽活動原因説
などなんだけれども、これはもうほとんどUFO研究と変わらん。こういうのが登場すること自体、地震学がナメられとる証拠だ。
ついでにちと書いておくと、(1)惑星が直列に位置する確率はゼロ、(2)太陽が地球に与えるエネルギーは一日あたりTNT換算で2兆6000億トンとのことで、そのエネルギーはマグニチュード11.5に相当するそうでつから、まぁ信じたい人は信じてヨロシイ。
これでは地震学はガリレオ時代の天文学と同じだ。中にはホンモノの言説もあろうけれども、今のこの時点で見分けられぬという状態。これが地震学の実態だとワシは思う。
なんで地震学が諸科学の中でも特に遅れまくっているかというと、ここが重要だと思うのだが、研究者が少ない、ということがひとつ、ある。
なぜ少ないかというと、地震という自然現象が、環太平洋造山帯に集中しているからだ。あと地中海あたりにチョコっと。でだな。その環太平洋造山帯に位置する諸国を見るとだな。科学先進国があらへんわけだ。
というと語弊があるかも分からんが、日本で天文学がようやっと暦学から分かれて起きたのが江戸・文化文政の高橋景保。シーボルト事件で有名。なのでようやっと200年ぐらい経ったかどうか。
アメリカとてその後50年ぐらいしてようやっとゴールドラッシュを迎えるわけで、地震なんてほとんど眼中にない。日米でこうだから、あと調べるまでもない。てなわけで研究者が少ない。日本なんてマシなほうで、貞観地震869年だのなんだの、記録があるだけ立派なもんだ。
てなわけで、過去のデータがない。地震計が登場したのがそもそもまだ100年ほど前のこと。GPS利用による観測も、言わば昨日今日の話だ。
ちゅうことは、地震予知が天気予報なみの確率で行われるようになるまでには、少なくともあと1000年ぐらいかかるんちがうかという希ガス。データ集積が欠かせんから。
で。
最近ではそーゆー事情もあってか、地震学はその対象を事後のコト、つまり災害心理学たらなんたら、そっちへ移行することで糊口を凌ごうとしている気配も感ぜられるわけだ。
とほほほほ。降雨を願って火を起こし、周辺で狂い踊って神に願った時代と、ま、やってることはあんまりかわっておらんのである。武田教授が『地震学者は社会的に無意味』というのは、正しい。
ただ、ここが重要だと思うが、マゴ子のその馬子娘の孫のそのまた孫のまた孫の世代のための超先行投資だという意味では、データ収集行為は大切だと思う。
日本地震学会ホムペ:地震予知について
『結論からいうと、地震予知を過剰に信頼してはいけないと思います。地震は唐突にやってくるものと理解し、それに対する日頃の備えをしておくのが一番大切です。 その上で、地震予知もなされれば幸運であると考えておくべきだと思います。』
・・・結論部分に「結論からいうと・・・」と書いてある時点でとても悲しい(__;)
ところでアレだよね、「予知」という言葉を使う時点でもう怪しいよね。天気予報のことを天気予知とは言わんよな。
『地震予報』という言葉が使われるぐらいにならんとアカンちゅうこっちゃろね。
- Date : 2011-04-16 (Sat)
- Category : 非常通信・災害