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ひさしぶりにアナログ・テレビを見ていた。ブラウン管テレビだ。ウチにはまだある。むかし録画したビデオテープが見たくなって、部屋の真ん中に出してきて、適当に配線して、ぼんやり見ていた。20年ぐらい前のNHK紅白歌合戦だ。いやあ。20年ひと昔だなあ。20年前と今を比べると、社会全体はリッチになっているような気がするが、いっぽうでケチになっている気もする。豊かにはなったが、カネを使おう、投資しようというガッ...
ひさしぶりにアナログ・テレビを見ていた。ブラウン管テレビだ。ウチにはまだある。
むかし録画したビデオテープが見たくなって、部屋の真ん中に出してきて、適当に配線して、ぼんやり見ていた。20年ぐらい前のNHK紅白歌合戦だ。
いやあ。20年ひと昔だなあ。
20年前と今を比べると、社会全体はリッチになっているような気がするが、いっぽうでケチになっている気もする。豊かにはなったが、カネを使おう、投資しようというガッツが消えた。これがデフレというものなのだろう。
出場歌手の衣装に顕著で、ムカシのほうがデザインがチャレンジングな気がする。舞台装置なんかも凝っている。
いまはシンプルだなあ。ビンボ臭いなあ。アベノミクスも、五年やそこらでは足りんだろうなあ。
さておき、テレビ鑑賞も飽きたので、ちとリグに灯りを入れてワッチした。Vanuatu/ YJ がでていた。ヒマそうだったので、合いの手入れ凸にコール。
ん。なんだかぶーぶー言っとる。テレビか。
と思って画面を見てびっくり。キーイングに従って、画面が「完全に」消えておる凸。100Wだ。あっちゃあ。
縞模様とか画面が流れるとかのレベルでない。「完全に」消えよる。うわあ。
配線がいい加減なので、たとえばRCAプラグもきちんと差し込んでいないとか、そこらへんから確かめるべきかもわからんが、どうせVTRのモータが異音を発し始めていたので交換。ぬぁんとウチにはVTRがまだ4台もあった。
交換したらキレイさっぱりインタフェアは消えたので、もうヨシとすることにしたが、しかし、あれだけ見事なTVIはなぜ起きたのか、元気があればイロイロと検証したいところだ。
そう言えば、四半世紀前に500Wの免許もろたときは、インタフェア対策で苦労したなあと思いだした。最初は画面が流れまくり、これに対策をあれこれして、「ほとんどわからん」レベルにまで下げたのは、とても良い経験になった。
今回はそういった苦労はほとんどなく、なんだか拍子抜けだった。無線局の設置条件は、いまのほうが悪いのだが。
ま、もっとも、今回の障害は、テレビ受信について起きたものではなく、ビデオ再生でのことなので、電波法にいう「電波障害」ではない。
がしかし、こちらのほうがタチが悪いといえば言えるわけで、ああ、ご近所でまさかいまどきビデオテープを再生しているウチはないだろうなあと思ったのでござった。
それにしても、久しぶりにみたワンセグ以下の解像度の画面。それほど悪くはないのだった。味わい深くてなかなか良い。